ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

有効なインプットのために。「さまざまなものに触れて幅を拡げる」方法(1)

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

少しお久しぶりになりました。

私事ながら、自分の同人誌の原稿が大詰めだったので、

そちらへ集中しておりました。

更新のない間も、お目通しくださった方様、

ありがとうございます。

 

 

さてさて。

今日は、インプットの有効な活用方法について。

物事は表裏一体になっているものが多いですが、

「インプット・アウトプット」もまた、

セットになっていますね。

 

どちらかばかりに傾いていると、どうしても、

創作活動においてはあまり良い状況を為しません。

 

 

インプットばかりだと、

自分の意見や方針を固められず、良いとされている

既存のものに流されやすくなるし、

 

アウトプットばかりで何かを吸収することがないと、

だんだん、自分の内にあるものが先細りして、

疲弊を招いてしまうことにつながります。

 

 

今回はインプットのお話ですが、

アウトプットのほうもまたいずれ。

 

 

「さまざまなものに触れて、自分の幅を拡げる」

ことは、インプットをすることの最大の

収穫であり、意義であり、期待する結果でもありますね。

 

 

ただ、ここで問題になるのは、

「それが、その時の自分にとって、必要なことなのか」

という点。

 

ここがあやふやだと、

インプットの長所を生かしきることができなくなります。

 

どういうことかというと、例えば、

「良い映画を観ると勉強になる、と聞いたので観ようとする」

とします。

 

観ようと思うことは良いことなのですが、

この時に、

「これを観れば勉強になるはずだ」

「いい収穫があるといいな」

「ほんとはこんなことより原稿進めたいな……」

「2時間も無駄にして大した得るものなかったらどうしよう」

などの焦りの気持ちがあると、このインプットはプラスの結果を

もたらさないことになります。

 

こういう時は、無理にインプットをしないほうがいい状態、と

いうわけですね。

 

そうではなく、

「うおおこれ観るの楽しみ!」

「参考になるとこたくさん見つけるぞーー!!」

と自然に、わきわきして思える時は、

インプットをたくさんして、いいものをふんだんに

吸収できるタイミングです。

 

そういう状態は、身体が疲れている時や精神的に余裕が少ない時

などには起こりにくいので、

日々の休息を意識してとることも大事ですね。

 

このあとの記事で、具体的な

「インプットを生かして幅を拡げる」お話をしていきますね。

 

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

セオリーと違っても、「自分の定石」を持つ。

 

こんばんは。

猫宮ゆりです。

 

今日はちょっと、一部で人気の?ユリお姉が、

言いたいことあんのよ!!」とのことで……

 

 

ユリお姉>

そーーーなのよ!!

ビシっと言わせてもらうわよ!!

 

 

小説同人誌を愛するユリお姉、時に辛口ですがその

小説同人誌への愛はガチンコです。

 

 

そーよ。

だからこそ言いたいんだけど、まずね、ほんと、

小説サークルさんって、控えめで気持ちの優しい人が

多いのよ。

 

それは、すっごく素敵なことよ。けど、

それゆえに、他人のセオリーに流されちゃう人もまた

多いの。

それって、超もったいなくない!?って話なのよおおおお!!

 

 

あー……。

何かで見かけた、「こうするべき」「こうすると良い」みたいな

情報を受け入れすぎちゃう、というようなこと?

 

 

そ。

何らかの文章読本とかの講釈だったり、

ネットで目にしたアドバイスだったり、

Twitterで誰かがリツイートしてきた知識だったり、

そーゆうのに、流されすぎちゃう人が多いのよ。

 

あのね、「目にした情報の有益なところを素直に取り入れる」

ってのは、イケてることよ。

むしろ、なんのかんのって理由をつけて、「でも」「だって」

「私の場合は……」なんてもだもだやってたんじゃ、それ以上

伸びないわよね。

だけど、なんでも鵜呑みにしすぎちゃうのは、それもあんまし

良くはないって話。

 

ポイントは、その「鵜呑みにするかどうか」なのよね。

 

 

なるほど。

自分のところへやってきた情報を、いったんフラットに

吟味して、それが自分に必要かどうかを見極めて、

取捨選択をはかった上でそれを採用しよう、ということですね。

 

 

そうそう。

その情報の、「いい部分、自分にとって有用な部分」を

採用すんのよ。

 

Aさんにとっては参考になる情報でも自分には不要とか、

Bさんにとっては無意味だけど自分にとっては素晴らしく

重要とか、

そーゆうのを、ちゃんと自分で判断してかかるの。

めっちゃリツイートされてるから真似しようとか、

憧れの○○さんがリンク貼ってたからすごいんだろうとか、

大事なのはそんなとこじゃないんだってば。

 

自分にとってどうか、で、決めんのよ。

だから場合によっちゃ、流れてきた情報の逆をやる、

ってことだってあるわけ。

自分にとってそっちが合ってればね。

 

 

それが、「自分の定石を持つ」というタイトルに

つながるんですね。

 

 

そう。

いわゆる小説のつくりかたのセオリーで、慣習になってる

ことっていっぱいあるじゃない。

 

でも、自分はこうだ!って感じたら、そっちを選べってこと。

特に同人誌はさー、自分の好きなふうにつくれなきゃ、面白くも

なんともないじゃないのよ。

どうしてもなんか周りと足並み揃えたくなる、って気持ちも

わかるけど、それで迎合したって誰も責任とってくんないんだから。

 

 

確かに。

このブログやサイトで言っていることも、もちろんそうです。

「こんな考えかたや方法があるよ!」という意味で、

お目通しいただければそれはとても嬉しいですが、

別に、「こうしなければいけない!」なんてことはないし、

ましてや、「このようにやれ!」など全く思ってはいません。

 

ただ、ひとつの考えかたの紹介や提起をしているだけで、

それが何かの役に立てば嬉しいですし、

合わなかったとしても、それなら他のやりかたを考えることに

着手できる。

そういった意味での、柔軟な有意義さを目指しています。

 

 

そうそう!

アタシたちを、そんなふうに使ってもらえたら最高よねっ。

そーやって、みんながどんどん素敵な作品を創るように

なったらそれが一番嬉しいんだから!

いいかたちでの自信をめいっぱい宿した同人作家はね、

鬼に金棒なんてレベルじゃないわよ!!

 

 

 ですね!!

これからも、そんな「その人らしい」表現のためのすべてを、

ユリお姉とともに応援していけたらと思っています。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

文章をいきいきさせるには、リアルタイム描写が効く。

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

巷でたまに見かける、小説同人誌の本文に関する悩みとして、

「文章に臨場感がない」

「文章の印象が薄い」

「文章に説得力や迫力がない」

というものがあります。

 

それはあくまで、創り手の主観の場合、

ほんとうにそうなのか?を判断するのは難しいですから、

読んだ人もそう感じるか、といえばそうでもないケースも

あるでしょう。

文章に対する理想が高いゆえに、自分の文章に課題を感じる

人も多いです。

 

むろん、終わりなき発展の余地がある創作世界ですから、

理想を高く掲げそれを追求し続けるのは素晴らしいこと。

己の作品に向き合い、鍛錬を継続するのは必ず、

自分の創作を豊かにするはずです。

 

そこで、今回は「リアルタイム描写」を薦めます。

これは、簡単にできて結果が出やすいトレーニングというか、

文章遊びですが、すぐに作品に活きてくるはず。

 

やりかたはほんとに簡単、今すぐ、自分の目の前のことを

どんどん描写していきます。

まずは、推敲を考慮せず、じゃんじゃんやっていきます。

はいスタート!

 

 

 窓からさしこむ陽の光がまぶしい。

 午前の陽光は柔らかいのに強くて、ゆり子の額の上を薄白く温めてくる。そのまぶしさにふと思索が止まり、ああ、紅茶を淹れてあったのだと思い出す。炬燵の右端へ置いていた茶器にそっと触れると、もうその熱かった温度はすっかり冷めてしまっていた。

 それでも、カップへ注いで卓上に出しっぱなしにしてあったミルクも合わせる。右手で取手をつかんでひと口、すっと飲むと、花の香気が立ってやはりおいしい。このフレーバーティーは、ゆり子が11月に札幌へ行った折に購入してきたものだ。

 横座りしていた両脚が、かすかに痺れを訴える。脚をずらして左の頬を掻き、降りかかるおくれ毛を耳のほうへと追いやる。

 息を吐けば、後方で作動している加湿器の音が、いやに大きく聴こえた。

 

 

 

こんな感じでやっていきます。

これは今のわたしが室内でやっていたのでこんなものですが、

カフェなどに行ってやってみると、もっと描写できることが増えるので

面白いですよ。

ちなみに今日のお茶はルピシアのウェディングです。好きです。

 

 

また応用法としては、出先での出来事をおぼえておいて、

あとからそれが今起こっているようにリアルタイム描写で活写し直して

みる。

こうすると、その場での空気感や雰囲気まで表せるようになり、

小説本文をつくる際にも、「架空の世界を、質感を持って表現する」

ことが磨かれてきます。

 

文章に臨場感を出すには、「今」に着目して表すこと、

文章の印象を濃く残すには、着目した「今」に肉薄すること、

文章に説得力や迫力を生むには、自分が「ほんとうに体感した事象」を

織りこむこと。

 

このすべてを、リアルタイム描写で修練することが可能です。

電車の中で、道を歩きながら、食事しながら、掃除の過程で、

いつでも、頭の中でもできます。

 

楽しいし時間つぶしにもなるので、

待ち合わせの時などにも便利です。

 

 

 

 と、ブログの記事を打ち終えて、窓の外を見る。

 表は風が強く、庭の木が枝をわさわさと揺らす。その寒さの中でも光を受けて透明な金色に輝く軒下のつららは、頻繁に溶けた雫を落としていく。

 1月、春はまだ遠い。しかしゆり子の心はもう、5月の東京へ向けられていた。

 

(PS.スパコミ出ます(/・ω・)/)

 

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

「小説同人誌は買わない・読まないという層」のこと

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

明けましておめでとうございます。

Twitterではご挨拶をしていましたが、ここの更新は本日が

本年初となります。

改めまして、旧年中はありがとうございました。

今年も何卒よろしくお願い致します。

 

っと、

 

 

ユリお姉>

ちょっと!!!

いつになったらアタシも

ご挨拶できんのかって、

待ちくたびれたじゃないのよ!!

みなさーーーーん、

今年も、どうぞ、

よ・ろ・し・く・ねっ!!

みんなが自分の

「これ好きなんだぜ文句あっか!!」

ってゆーよーな作品を、

これでもかと生み出せる

1年になること、アタシ

全力で祈ってるからっ!!(*'ω'*)

 

 

……鼻息荒いね……。

ともかく、ユリお姉ともども、今年も濃い発信をたくさんして

ゆけたらと思っております。

 

さて。

2017年最初の更新は、

「小説同人誌は買わない・読まない層」について。

 

過去にもここでお話してきた、

「小説同人誌だと手に取ってもらえない」

とか、

「小説同人誌だと、『なんだ小説か』って感じの態度をとられる」

とかのテーマと重なってくるのですが、

確かに「小説同人誌だと買わない・読まない」という人はいます。

 

同人小説は一切読まない、という人、

アンソロジーに収録されていたらまあ読む、という人、

普段は読まないけど好きなサークルさんがいて、その人のなら

読む、という人。

この辺りは、さまざまです。ね?

 

 

そーねえ。。

ていうか、そういう層の人ってさ、一般文芸とか文学も

全然読まないのかしらね?

それとも同人だけってこと?

どーなのかしら。

 

 

うーん。

いわゆる「本を読まない」という人で、だから同人誌でも、漫画だけ

読む、ということか、

それとも小説は読むけど同人誌は漫画派、ということか。

その辺りは、もちろん個人差もあるでしょうが、

確かにどうなのでしょうね。

 

 

まあアタシはどっちだっていいんだけど、でも、

なんか、普段から本読まないーって人とか文章読むの苦手ー、

嫌いー、って人が小説同人誌読まないのは理解できるにしてもよ、

一般小説や文学作品は読むけど同人誌では漫画オンリー、

って人って、ちょっと、こう、……あれじゃない?

 

 

あ、あれとは……。

 

 

つまりあれよ、ほら、意識高いってゆーか、

「同人で小説書いてるやつの作品なんて読むに足らん」

みたいな考えなんじゃない??

だから読まないんじゃない?違う?

 

 

あー……。

一理ありそうですね。

まあ、それ自体は個人の主観ですし、そういう考えを持つ

ことは全然いいと思いますが。

 

 

そう。

アタシには関係ないしね。

けどさ、そーゆーふうにだけ考えてるのって、

もったいないっていうか、損はしてるわよね。

だって、小説同人誌には素晴らしい作品が山ほどあって、

素晴らしい創り手がうじゃうじゃいるんだから。

それに目を向けようとしないのは、単純にもったいないわよねえ。

 

 

そうですね……。

好みが判断しやすくてどんどん読める漫画作品とは違って、

小説の場合ある程度は読み進めないと好みか否か見えてこないし、

長い物語だと読むのに気合いや時間も必要だから、

ハズレを引きたくない、という事情もあるのかもしれません。

でもやっぱり、小説同人誌好きの我々からすると、

もったいない。ですね。

 

 

そうよ。

もったいないわよ!!

アタシは、「この小説同人誌を知らずに墓にはいれっか!!」

ってぐらい、大好きで大好きで、それを今世で知ることができて

よかった!!って思える作品がたくさんあるわ!

 

でも、それも、やっぱ、個人の選択の結果なのよね。

それこそ、人それぞれ好みもあるわけだしね。

だから、読まない層のことは置いといて、

アタシらはアタシらの「これが好きだ!!」ってものを

貫いていけばいいのよ。

自分に集中すんの。

結局、それがいちばん平和だし、いいものもつくれるしね。

そーやってってるうちに、読まない層にも思いがけない

かたちで届いたりとかもするもんよ。

 

 

 

だねー(*´▽`*)

気にしても仕方のないことは気にせず、

自分のつくりたい作品に集中する。

 

それが、最強の在りかたですね。

 

今年も突き進みましょう!

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同人誌を創る時に。「面白くないんじゃないか症候群」って。

 

こんばんは。

猫宮ゆりです。

 

これが、年内最終の更新になります。

2016年11月に始動したこのブログ、そしてサイト

「ゼロからはじめる小説同人誌」を知ってくださった皆さま、

ありがとうございました。

新しい年も、創作活動と小説同人誌を愛していきたい所存です。

 

 

さて。

同人誌を創る際のあるあるとして、原稿中に

「この作品、面白くないんじゃないか……」

「二番煎じどころか何千番煎じだし……」

「こんなの誰も待ってないんじゃないか」

「面白い要素が全然ないとしか思えない」

こんな気がしてくる……という声をよく見かけます。

 

これは、どうしてなのでしょうか。

面白いと思ったから、やりたいと思ったから、それを

かたちにすべく原稿に励んでいるというのに、

なぜ途中でそんな気がしてきてしまうのでしょうか。

 

それは、ちょっと気持ちが揺れた時、疲れた時、

無理が続いた時などに起こりやすい気持ちです。

 

元気いっぱいで気力体力に満ちていれば、

メンタルもフラットで、集中して作業を進めることが

できます。

テンションも良い品質で上がりやすく、

「これだ!!」という確信に基づいて原稿が捗ります。

 

けれど、たとえば気持ちが揺れた時。

それは、Twitterやpixivで、優れた作品を読んだり

人気のある書き手さんを見かけたりした際、

自分の作品への思いがぐらぐらしてしまって、

萎縮したり劣等感をおぼえたりすることがあります。

 

また、仕事が忙しくて疲れていたり、

無理なスケジュールが続いて息切れしてくる頃合いなどでも、

自らを鼓舞してきた思いがふと折れると、

この「面白くないんじゃないか症候群」が顔を出してきやすいのです。

 

そうなると、原稿が停滞してしまったり、

進めていても楽しくなく、苦痛に感じてしまいやすく、

そのままスランプに突入するケースも出てきます。

 

結論からいえば、この問題の対策は、

「情報のインプットを取捨選択する」

「自分に集中する」

これに尽きます。

 

ひとつめは、入ってくる情報を精査し、不要なものは遮断すること。

自分にとって役立つ、有益な情報ならいいですが、

気持ちがざわざわするもの、もやもやするものはすべて、

可能な限りシャットアウトするように心がける。

「脱稿までツイ禁します」とTwitterで宣言している人をたまに

見かけますが、あれは作業効率アップだけでなく、

心の平穏を保ち、より良い状態で原稿を進めるためにも効果大です。

 

そしてふたつめですが、

ひとつめで外的に状態を整え、その上で、

今度は内的に状態を整える、「集中する」ことを深めます。

 

自分自身と自分の作品世界に集中する。

「これ絶対かたちにしたい!!」

そう思った時の、純度の高い衝動に肉薄する。

 

そうして集中できれば、

「面白くないんじゃないか」なんて声は、どこかに行ってしまいます。

 

ただ、ただ、それをかたちにしたい、

早く本にしたい、

それだけでいっぱいになります。

 

 

だいたい、せっかくの同人誌。

自分くらいは、その作品を100%、胸を張って好きでいましょうよ。

 

もしかしたら、地球上の誰もそれをいいと言ってくれないかもしれない。

けど、自分はこれが最高に好きだ。

だから、それでいいんだ。

 

そう思って出すと、それは読み手の心にも響くものです。

逆説的なようですが、自分の「好き」を突き詰めるほど、

強烈に支持してくれる人が増えるものなのです。

 

「面白くないんじゃないか症候群」は、

自らドツボにはまるようなもの。

周りの空気を窺おうとする細やかな人ほど悩みやすいとも、

他者からの評価を恐れる生真面目な人ほど引きずりやすいとも

言えます。

 

自分への「自信」は、お金で買うことができません。

拾うことも、もらうこともできず、

ただ、

貫いた分だけ手に入るもの。

 

 

「これ絶対面白い」

「これ、何がなんでもかたちにしたい」

「私はこういうのが大好き!!!」

そんな気持ちから、手を離さないで続けること。

それは、ほんとうに素敵です。

 

新しい年も、そんな素敵さの結晶である同人誌と、

創り手の皆さまを心より応援します。

 

どなたさまも、良いお年をお迎えくださいませ。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

名刺やペーパーにひと工夫、小説同人誌サークル向きのPR方法。

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

今回は、先日好評?だったユリお姉とともに、

小説同人誌サークルさん向きの楽しいPR方法を、

手順を追ってお話します。

ユリお姉ー!!

 

ユリお姉>

ちょっと!!

アタシあれからずーーっと

出番待ってたってゆーのに、あんた、

呼ぶの遅いじゃない!!

てか何?小説同人誌サークル向けの

PR方法って何よ?

イベントで小説無配を渡すとかなら、

アタシもうやってるったら!!

あんた遅れてんのよ!!

 

 

……いや、ええと……。

今回のPR方法は、

「自分らしい表現を多くの人に見てもらえるきっかけづくり」

繋がることです。

 

これはとても大切で有意義ですが、表現形態が小説の場合、

なかなか広がっていきにくい部分もあるのですよね。

 

たとえば表現がイラストだったら、TwitterのTLに流れてきたり

同人イベントでチラシをもらって一瞥するだけでも、

好き嫌いの判断がすぐにつきます。

 

「あ、いいな」

「この絵、かわいいな」

「好きだな」

「ちょっとあんまり好きじゃないかも」

 

好き嫌いのどちらであったとしても、瞬時に反応が出てきやすいです。

 

けれど小説の場合、まず中身を読まれないことには

好みか否か、それさえ判断しようがない媒体なので、

pixivやサイトなどで作品を知ってもらうほかはどうしても、

PRの効果を上げにくいといえます。

 

そこでまずは「きっかけ」を手軽に、簡単につくってみる、と

いうことで、小説サークル向けPR法をメイキングでご紹介してみますね。

 

 

☆PR方法: 

自サークルの名刺やペーパーなどに、SSを掲載した

ページへのリンクになっているQRコードを入れて配布する

 

 

f:id:novel_doujin:20161206132729p:plain

QRコードの使用イメージとしては、↑こういうものですね。

(この例は、当サイトのPRフライヤーです)

それを、SSページへのリンクURLで作成して、

名刺やペーパーに掲載するわけです。

 

あ、なるほどねー。

確かに一理あるわ。

 

小説は最低でも何行か読まなきゃどんな雰囲気か

わかんないし、その作者の傾向とかも見えないもんね。

 

だけど、限られた時間でいっっぱい薄い本を読み漁りたいオタク心と

してはさ、どこの猫の骨だかわかりもしない奴の本を試し読みするより、

大好きな書き手さんの作品を1冊でも多く堪能したいって思っちゃうし。

だから、きっかけづくりが大事ってのは言えるわね。

 

でも、SSのっけたページにリンクさせたQRコードを名刺とか

ペーパーに入れて配るって、そんな有効かしら?

てか、やってる人は前からやってるじゃないの。

 

しかも、わざわざそのQRコード読み取ってまで試し読みなんてする??

あとさ、そこまでして読んでもらって、そのSSがつまんなかったらもう、

めっちゃしょーもなくない??( ;´Д`)( ;´Д`)

 

そう。

そこなのです。

でも、だからこそ、工夫しがいがあります。

  

 

まずは、SSを作成して自サイト内の新しいページなどにアップ。

このSSは必ず書き下ろしにして、そしてこの掲載ページは原則、

他ではリンクしないようにしておきます。

 

ふんふん。

特別感ってことね。ここでしか読めません!ってやつね。

 

 

そうです(/・ω・)/

またこのSSは、1本で短く端的にまとまっているものにすること。

あくまでも「知ってもらうためのきっかけ」ですから、あまり

長ったらしかったりいくつもあったりすると逆効果になります。

これこそは!といえる自信作をつくりましょう。

 

もし読み手が気に入って、「もっと読みたい!」と思ったら、

人は探してでも読むので、きっかけは簡潔にします。

(もちろん、サイトURLやpixivのIDなどは媒体に並記します)

 

なるほどね。

きっちりまとまった作品をつくる鍛錬にもなるし、

意外と、いーんじゃない?

で、QRコードはどうするわけ?簡単にできんの?

 

 

はいよっ(*´▽`*)

SSができたら、そのSS掲載ページのURLを使って、

いよいよQRコードをつくっていきます。

 

無料でQRコードをつくることのできるサービスはたくさんありますが、

わたしは印刷通販のグラフィックさん内のツールがわかりやすくて

好きです。

 

サービスを使わせていただいて、そのままグラフィックさんでその名刺や

ペーパーを印刷できるのも便利ですし。

 

グラフィックさんのサイトを開いたら、

ツール使用にはログインの必要があるので、まずはログインするか

会員登録がまだの場合は登録を済ませます。

それからサイトトップの「便利なツール」内「QRコード作成ツール」を

クリック。

 

そうすると、コード使用時の注意ポイントが出るのでよく読んで、

「今すぐ利用する(無料)」を選択します。

 

すると、別枠で作成画面が出てきます。

「作成ガイド」を開くと、さまざまな注意事項が閲覧できるので、

初めて作成する際はよく確認しましょう。

 

f:id:novel_doujin:20161226180219p:plain

 

問題なければ、「作成したい文字列」の欄にSS掲載ページのURLを

コピペして、「作成する」をクリックします。

pngかJpgかは、使う用途と好みで選びます)

 

f:id:novel_doujin:20161226180253p:plain

 

できあがると、完成コードのダウンロードページが出てきます。

そのままダウンロードして、Photoshopで開いてみるとこんな感じに。

 

f:id:novel_doujin:20161226175152p:plain

これは、サイト「ゼロからはじめる小説同人誌」のURLで作成したものです。

 

 

ほんと簡単じゃない。もうできちゃったのね!

あとはこれを、選択→コピーして、のっけたい場所に貼りこめば

いいわけね!!(*'ω'*)

 

 

その通り(/・ω・)/

名刺や、ご挨拶のペーパーなどに載せていきます。

そして、そのQRコードが限定SSのリンクである旨を、忘れずに付記して

おきましょう。

グラフィックさんで印刷したら、あとはどんどんお配りするだけですね。

※グラフィックさんでも解説されていますが、必ず読み取りの

チェックは実施しましょう。

 

 

なかなかいいじゃないのよ(*'ω'*)!!

でも、自分が配れる人に配るだけだと、

「きっかけ」って感じしなくない?

 

 

そうですね。

そういう時は、ペーパーの委託配布協力をおこなっている

サークルさんに配布をお願いすると、自分の知らない人の

ところへ届きます!

 

「ペーパー」というと過去のもの、と考えているかたも

おられたり、お若い世代のかたではなじみがないケースも

あると思いますが、

まだまだ現役でペーパーを活用している人も、配布協力を

おこなっているかたも大勢いらっしゃいます。

 

そうしたかたとコンタクトをとることで、新たなご縁も拡がって

いきやすくなりますね。

 

(わたし個人も、イベントのたびに新しいペーパーを

作成しています(/・ω・)/

ペーパー作成が不得手なかたには、ペーパー作成代行も

サイトの方でおこなっております。

ペーパーにも新作SSを収録したりして、つくるのも楽しいですよ!)

 

また、名刺にこのSS掲載QRコードを載せた際は、同人イベント参加の

折にお隣サークルさんへお渡ししたり、

自家通販を初めて利用してくれたかたへお送りしたりするなど、

挨拶用としても活躍してくれますよ。

 

そうよね。

それに、これを応用したら、自サイトの限定秘密ページを伝えるとかも

できちゃうし、

同人誌の奥付に簡易感想フォームをのっけるとかも、小さいスペースで

できるわね。

 

他にもいろいろ使えそうだし、小説サークルでも手軽にやれるってゆー

のもポイント高いわ。

今年はもうちょっぴり遅いけど、お年賀状に年賀SSのURLつき

コードを載せちゃうってのもイケてるわよね!(*'ω'*)

 

 

そうなのです!

アイディア次第でいろんな使いかたが可能なので、ぜひ

お試しくださいね。

やりかたや、ペーパーの配布に関してなど、ご不明点があれば

「ゼロからはじめる小説同人誌」サイトのお問い合わせフォームなど

からいつでもお送りくださいませ。

 

こーゆーことが知りたい!とか、リクエストも待ってるわよ!

あっ、でも、「ユリお姉の活動ジャンル」とかそーゆーのはダメよ。

アタシの性癖は宇宙規模で秘密なんだからっ。

え?どーでもいい?ちょっと!!何よ!!ねえ!!ああ!?

(お姉、またしても強制送還)

 

 

QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文章のわかりやすさを向上させるには○○、限られた字数で興味を起こさせるには○○

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は

二つのテーマを見ていきます。

 

 

まずひとつめ。

 

☆文章のわかりやすさを鍛えるために有用なものとは?

 

 

これは、よく言われているように、新聞朝刊のコラム

朝日新聞の「天声人語」、毎日新聞の「余禄」、

北海道新聞の「卓上四季」など)

の読みこみ、書きとりが有効です。

 

新聞はその全体が、「正確で伝わりやすい言葉」で書かれています。

中でもコラムは文章の完成度が高く、格別に難しい漢字や言い回しなども

用いない上に癖のない易しい文章で構成されるため、

書きとりをおこなうと文章の基本部分を研鑽する助けになります。

 

これは、文章がだんだんこんがらがってしまいがちという人や、

随所でセンテンスがやたら長くなるという人には、とても

効果的なトレーニングですね。

 

 

そして、もうひとつ。

 

☆限られた字数で、興味を持ってもらいやすいキャッチ―な文章を

つくるためには?

 

 

これは、たとえばpixivのキャプションやSNSでの告知などの際に、

コツを理解していると自信を持ってお知らせできるようになります。

 

とはいえ、人の好みや興味は十人十色ですから、

「これをやればいい」

「こうすれば万全」

という方法はないのですが。

 

でも、キャッチ―な文章をつくれるようになりたいなら、すごく

参考になるものがあります。

それは……

 

ビジネスホテルなどに泊まると部屋にある、

有料あだると放送の各宣伝(;^ω^)

 

 

いえ、「EROか!EROの求心力か!」

……というと、そうではなくて……、

わたしは、あれを見かけると必ずチェックするのですが、すごいのです。

 

ひとつの番組を紹介するスペースは、あれってとっても少ないのです。

小さな字で数行。

 

でもその中に、必要な文字情報は全部しっかり入っていて、

かつ、

エネルギッシュでパワーに満ち、読むものを理屈なく駆り立てる

熱さが詰まっている。

 

・どんな女の子が出ていて

・その子がベテランなのかデビューなのか

・どんなフェチ要素があってどんなシーンが売りなのか

が、一目瞭然でしかも、「勢いで読ませる」流れがあります。

 

冷静に読むと、文章として若干おかしい箇所や誤用なども

目につくのですが、とにかく、勢いで押す!!感じ。

理性で読んだ時の正しさなど、はなから問題にしていないわけです。

そのスタンスも、ある面で非常に学ぶものがあります。

 

小説同人誌も、本文と告知キャプションなどでは全く脳の使いかたが

違いますが、

キャプションでは思いきり愛や熱意を押し出して勢いを伝えられると、

それが見てくれた人に届きやすくなります。

 

 

新聞コラムと有料放送宣伝、全く要素の違う媒体ですが、

それぞれの長所をうまく盗めると、ずっと活用できる拠り所のひとつに

なってくれますよ。

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin