ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

小説技術

文章の仕事は小説同人活動に役立つか否か?

こんばんは。 猫宮ゆりです。 以前、このブログの過去記事でもお話しましたが、 当方は仕事でライティング業をおこなっており、 現在は過去記事を公開した頃よりもその比重が増えています。 個人事業主になったのは2008年からですが、業態の移り変わりを 経…

表現の方針は個性。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 先日、「第二回明石家紅白!」というテレビ番組を観ていて、 面白いなと感じたことがありました。 番組は、さんまさんがゲストたちとトークを展開し、 そしてゲストがそれぞれの持ち歌を披露するという流れだったのですが、 ゆ…

即興のテーマに沿って書く。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 確か先月、たまたまテレビで「サワコの朝」を観る機会が あったのですが、その日のゲストは湊かなえさんでした。 全体のお話も、とても参考になったりうなずける内容だった のですが、中でも特に面白かったのが 「即興のテーマ…

小説原稿の執筆時環境・ツールの話。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 今日のお昼の「徹子の部屋」で、 ゲストが佐藤愛子さんでしたね。 御年93歳、現役作家。 ご自身の審美眼と考え方・価値観が揺るぎなく 据わっておられるな、と感じ入りました。 番組の中で佐藤さんが、執筆時のことについても …

「できること」は、やってみてから書く

こんばんは。 猫宮ゆりです。 今日のタイトル「できることは、やってみてから書く」、 わたしはこれを、とても大切にしています。 創作する際、資料をあたって下調べすることも大事だし、 行ける場所なら取材にいってみるのも有意義だし、 考証や検証をして…

他表現の妙を小説に生かす②絵本・バレエ・歌詞・俳句

猫宮ゆりです。 先日の記事 他表現の妙を小説に生かす①映画や漫画・アニメーション - ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。 の続きです。 ユリお姉> もっと早く続きの話をしたかったんだけど、 煙突についたつららを取りにいってズザザってすっ転んだり…

他表現の妙を小説に生かす①映画や漫画・アニメーション

こんばんは。 猫宮ゆりです。 今回は、小説に生かせる他表現の良さ、 取り入れて活用したい素晴らしさを、 ユリお姉とともに掘り下げてゆきます。 ユリお姉> いいお題ね!! やっぱり、いい小説を創りたいと思ったら いい小説を読むのは超大事だけど、 馬鹿…

音や声、香りや手ざわりを紙面に表す

こんにちは。 猫宮ゆりです。 今日のテーマは、技術というには感覚的なところですが、 「五感を表現に落としこむ」という課題について、 お話していきたいと思います。 小説の表現や描写には、さまざまな手法・技法・タイプが 存在しますね。 一般に、男性作…

有効なインプットのために。「さまざまなものに触れて幅を拡げる」方法(1)

こんにちは。 猫宮ゆりです。 少しお久しぶりになりました。 私事ながら、自分の同人誌の原稿が大詰めだったので、 そちらへ集中しておりました。 更新のない間も、お目通しくださった方様、 ありがとうございます。 さてさて。 今日は、インプットの有効な…

セオリーと違っても、「自分の定石」を持つ。

こんばんは。 猫宮ゆりです。 今日はちょっと、一部で人気の?ユリお姉が、 「言いたいことあんのよ!!」とのことで…… ユリお姉> そーーーなのよ!! ビシっと言わせてもらうわよ!! 小説同人誌を愛するユリお姉、時に辛口ですがその 小説同人誌への愛は…

文章をいきいきさせるには、リアルタイム描写が効く。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 巷でたまに見かける、小説同人誌の本文に関する悩みとして、 「文章に臨場感がない」 「文章の印象が薄い」 「文章に説得力や迫力がない」 というものがあります。 それはあくまで、創り手の主観の場合、 ほんとうにそうなのか…

同人誌を創る時に。「面白くないんじゃないか症候群」って。

こんばんは。 猫宮ゆりです。 これが、年内最終の更新になります。 2016年11月に始動したこのブログ、そしてサイト 「ゼロからはじめる小説同人誌」を知ってくださった皆さま、 ありがとうございました。 新しい年も、創作活動と小説同人誌を愛していきたい…

文章のわかりやすさを向上させるには○○、限られた字数で興味を起こさせるには○○

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 二つのテーマを見ていきます。 まずひとつめ。 ☆文章のわかりやすさを鍛えるために有用なものとは? これは、よく言われているように、新聞朝刊のコラム (朝日新聞の「天声人語」…

句読点の位置を突き詰めつづける。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 句読点について、です。 わたしのお友だちで、イラストレーターとデザイナーをしている 人がいるのですが、彼女が 「1ミリまで、1ピクセルまで心を砕いてデザインを創っている」 と…

文章を吟味すること。と、それを使い慣らすためには

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 「文章を吟味すること」に関して。 文章を研ぎ澄ませること、ことに推敲と校正については、 以前にも 推敲と校正のデメリット。 - ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。 この記…

小説全体が冗長になること(エピソードの取捨選択について)

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 小説全体が冗長になってしまうことに関して。 趣味の小説同人誌は、もちろん自分の好きな長さで つくっていいわけですし、 分厚い本をつくりたい!大長編をやってみたい!という 熱…

会話文が面白いと、読み手はもっと楽しめる

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は会話文に関して。 それと、ちょっとだけわたし自身の話を。 (このカテゴリー、自分のことは棚に上げてんじゃねーのん??? って感じかと思うので(;^ω^)。) 同人活動としての小説…

はじめに必ず決めること:小説技術

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 「はじめに必ず決めること」です。 はじめに、というのは、その小説に着手する前に、 ということなのですが はじめに決めること。 それは、表題でもプロットでもなく、 「視点をど…

てにをはが汚い小説は、読む気を失う

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術の話を掘り下げるこのカテゴリー、今回は 「てにをは」について。 どれだけ面白いストーリーでも、巧みで自然な人物描写でも、 てにをはが汚い小説はやっぱり難があります。 とはいえ感覚的な話ですし、小説がその人そ…

登場人物は、架空の、「紙の中のキャラ」ではない

こんにちは。 猫宮ゆりです。 小説技術の話を掘り下げてゆくこのカテゴリー、今度は 登場人物の描写のことを。 とても文章がきれいで、読みやすくて、ストーリー性も発揮された 小説同人誌でも、 「あっ、このキャラクターは紙の中にしかいないんだな……」と …

推敲と校正のデメリット。

こんにちは。 猫宮ゆりです。 このカテゴリーでは、小説技術の話を少しずつ、掘り下げてゆきます。 今日は推敲と校正のことを。 推敲と校正、どちらもとても大切です。 推敲は文章を練って全体の構成をブラッシュアップし、仕上がりの質を 高めるために不可…