ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

印刷所レビュー・コミックモールさん【追記しました】

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

このカテゴリーでは

わたしが実際に使った、小説同人誌に

おすすめの印刷所さんをご紹介してゆきます。

 

まずはコミックモールさん。

 

いわずと知れた、小説、わけても文庫本をつくるなら

ここしかない! とまで讃えられている印刷所さんです。

 

わたしは、ここが小説同人誌で初めてお願いした印刷所さん

でした。

 

「初心者向けじゃない」というような評判もありますが、でも

とにかく本文も表紙もPDFにさえすれば刷っていただけるので、

小説同人誌をつくろうとしている初心者にはかえって、

わかりやすい気がしましたね。

 

初めて刷ったその本は何の問題もなく、きれいに印刷して

いただけていて……、自分の本がかたちになったことに

じわじわ、静かな感激をおぼえたことを思い出します。

 

初めての本は、A5の表紙本文モノクロ印刷で、表紙を

OKミューズラフィーネのうすもも、本文を書籍用紙

クリームにしていただきました。

遊び紙はニューラグリンのスカイ。

 

ミューズラフィーネはコミックモールさんでは何種か

選べる標準の表紙用紙で、上品なきらきらが乗った紙なので

モノクロ表紙でもとても華やかな印象でよかったです。

 

印刷も、コミックモールさんはいわゆるデジタルレーザーですが、

全く問題なくきれいでした。

 

その後、別の本を2種、また刷っていただき、その時は

A5で表紙キュリアスパールにカラー印刷、本文を書籍用紙ナチュラルで

お願いしました。

遊び紙はタントセレクトの水色と白でした。

 

書籍用紙ナチュラルは表と裏の質感がわずかに異なるラフ系の用紙で、

ほんの少し指先へひっかかる感じの感触も個人的には好みです。

 

コミックモールさんはとってもお安いのに、そういった用紙類が

なかなか豊富で、遊び紙もあれこれ選択できます。

カラーバリエーション豊かでお値打ちのニューラグリンシリーズや、

タントセレクトシリーズも使えます。

クラシコトレーシングシリーズもあります。

 

装丁ではカバーをつけたり、さまざまな種類のPPや

和紙PPを貼ったりも可能です。

オプションも多いです。

 

その他の面でいうと、〆切は全体的に早め、また仮受付が必要、

(※仮受付は大イベント付近だとすぐ受付満了になります)

入稿後の各段階での連絡は少なめ。

 

自宅納品の場合も、発送の連絡があるときとないときがあります。

自宅への発送は佐川急便で届きます。

送料無料なのは、特に地方在住だとありがたいですよね。

 

基本、「便りがなければ不備なし」なので、途中経過はほとんど

把握できません。

 

でもなんといってもお安く、大イベント付近の繁忙期以外は

希望納品時期より早く仕上げてくれることも多いです。

 

部数は20部から300部まで対応、8ページから300ページくらいまで

受注とのことですが、200ページを超えると背表紙に皺が入りやすく

なるそう。

 

また、月曜入稿ならクリアPP・マットPPが半額になります。

イベント支援も幅広いです。

 

紙見本サンプルも、種類がたくさんあって参考になりますよ。

(記事初出:2016年11月16日)

 

【追記】

2017年6月、コミックモールさんでカバーつき文庫をつくりました。

印刷はカバーをフルカラー、表紙モノクロ、

紙はカバーを新シェルリンヘアーライン、表紙をヴィンテージ

ゴールドブロンド、本文は書籍用紙クリームで、

遊び紙はニューラグリンのチェリーを選択、

カラー口絵を1枚入れてもらいました。

そう、2017年7月の札幌文学フリマで出したわたくしの新刊

これでした(;^ω^)

札幌の会場まで直搬でお願いしましたが無事に届いていて、

発送完了のメールもいただけました。

近頃は取扱用紙も増えていらして、わたしも

近年文庫をよくつくるようになったので、またコミックモール

さんで本をつくりたいな!と思います。

(2017年12月16日追記)

 

 

コミックモール 

https://www.comicmall.jp/wiki.cgi?page=FrontPage