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ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

ゼロから小説同人誌を必ずつくる①パソコン・スマホを持っていない場合

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

 

小説同人誌のつくりかた。

わからないし難しそうだし、

そもそもつくったって別に……、

でも、ほんとは、つくってみたい。

 

そう考えているかたに、「ゼロから」小説同人誌を

つくる方法、やりかた、手順を、わたしのわかる範囲で

お伝えしたい。

 

それが、このブログとサイトのいちばんの骨子です。

 

何がなくても、何がわからなくても、必ず小説同人誌を

つくることができる方法を、ひとつひとつお話して参ります。

 

 

ただ一点、もっとも大切なものは「自分の創作をかたちに

したい!!」という気持ちですので、それだけは、ご本人で

なければどうにもできません。

 

反対に、その気持ちだけあれば、必ず本はつくれます。

 

どんな優れた技術があろうと、その気持ちと創作したいも熱が

なかったら、それは、いつまでたっても本にはなりません。

 

かたちにしたい気持ち、それさえあれば、本はつくれます!!

(わたしでも、つくれるのですから!!)

 

 

さて。

まずは、ケース①パソコン・スマホを持っていない場合

の、小説同人誌のつくりかたです。

 

データ入稿全盛のこのご時世、「そんなのできるの!?」という

かたもおられるかもしれません。

 

もちろん、できます。

 

確かにちょっと大変だけど、でも、できます。

 

 

必要なものは、

・小説用 同人誌原稿用紙

・ハイテックなどの黒のペン

・表紙用 同人誌原稿用紙または、漫画用 同人誌原稿用紙

・サインペン、マジック

・(使える場合、もしくは使いたい場合)スクリーントーン

カラー用画材など

 

・(自宅でコピー本にする場合)プリンターやコピー機、インク、

紙類、中綴じホッチキスなど

 

・(印刷所へ入稿する場合)梱包資材、厚紙

・発送方法に応じた外装(封筒や箱、送り状など)

・ボールペン(宛名書き用)

など

 

です。

 

手順は、本にしたい物語のプロットや草稿が上がったら、

小説用原稿用紙にハイテックなどのペンで直接書いていきます。

間違えたら、修正液で直して続けます。

ボールペンや鉛筆は印刷に出ないので使えません。

 

小説用原稿用紙は印刷に出ない方眼が入っているので、それを

目安に一段組・二段組どちらでも、自分の好きな段組で書き進めます。

 

※くれぐれも、一般的に「原稿用紙」と呼ばれる、400字詰めのものに

書かないように。

 

 

本文が仕上がったら、あとは表紙と事務ページをつくれば完成です。

 

表紙は、カラー原稿で表表紙(表1)と裏表紙(表4)をつなげたものに

したければ表紙用の原稿用紙が必要ですが、

つながっていなくてもよく、かつモノクロ表紙にする場合は、

必要ありません。

通常の同人誌漫画用原稿用紙を使います。

 

 

表紙には本のタイトル・サークル名・R18ならその記載・

二次創作ならCP名などを記します。

 

下書きをつくって、自分で良いと思うようにレイアウトして記入します。

モノクロにする場合はこのときも、ハイテックのペンかサインペン・

マジックの黒などであれば大丈夫です。

スクリーントーンを使う際は、はがれないようにしっかりと貼りこみましょう。

 

カラー表紙にする場合、アナログ原稿の色調は繊細なので、見たままの

色合いでは印刷されないことが多いです。

色鉛筆や水彩の場合は、気持ち強めに着色するとちょうどよくなります。

(特に黄色や緑色は、印刷に拾われにくい傾向があります)

コピックは、裏移りに気をつけましょう。

 

 

事務ページは、中扉やもくじ、あとがきや語りなどのページ群で、それらは

入れたくなければなくても問題ありません。

(印刷所さんへ入稿する場合、ページ数を規定に合わせなくてはならない

ので、過不足があるときはこの事務ページで調整したりします。後述)

 

ただし、奥付だけは必ず入れる必要があります。

 

奥付には、サークル名・発行年月日・発行者連絡先・印刷会社名を

必ず明示することになっています。

特にR18の場合は必ず遵守しましょう。

(発行者連絡先は、メールアドレス・サイトURLのいずれかもしくは両方。

SNSのアカウントだけでは、連絡先とはみなされません。

連絡先と別に、自身のPRでSNSアカウントを記載するのはもちろん

自由です)

 

☆自宅でコピー本にした場合は、印刷会社名の記載は不要です。

 

 

あとは、全体の推敲と校正、確認をして、ノンブル(ページ番号)を

振ったら印刷可能な状態になります。

ノンブルは手書きで書き込んでもいいし、ノンブルシールを貼っても

いいしお好みで。

 

 

そうして、原稿ができあがったら、

・自分でコピーと製本をするか

・印刷所さんへ入稿するか

を決定します。

 

 

自宅コピー・製本のメリットは、

・自分のペースでできるので気楽

・紙替えや本文中のカラーページなども自由自在

・ノンブルがなかろうと自分がわかればOK

・製本ぎりぎりまで不備に気づけて修正可能

・イベント直前まで本つくりができる

 

といったところでしょうか。

 

デメリットとしては、

・ページ数が多いととにかく大変

・プリンターのインクは意外と高く、たくさん刷ると

トラブルも多い

・ぎりぎりでプリンターが壊れたり停電になったりすると厳しい

・時間と手間がかかる

 

という懸念が挙げられます。

 

他、コピーはコンビニやキンコーズなどで行い、製本のみ自宅で

進める、というやりかたもあります。

この場合も、原稿をコピー機に置いてきてしまったとか、誰かに

原稿を見られてしまったなどといったトラブルが起こるケースも

あります。

 

それでも、コンビニのコピーはいま、とても高品質ですし、

表紙はコンビニコピーで本文は自宅、などと併用するのも良い

方法かもしれません。

 

☆また、関東在住のかたでしたら、同人誌向けのコピーや印刷サービスを

おこなっているお店を利用するのも良いと思います。

 

エディットネットプリンテックさんのセルフコピー

http://www.editnet-p.jp/diy/

(コピー機が中綴じ製本までやってくれちゃう、紙の種類が超豊富、

お安くユニークな本をつくれる)

 

桂馬堂さん

http://keima-dou.jimdo.com/

(女性専用のコピーセンター、セルフコピーのほか、コピーや製本の代行も)

 

【都内】外で同人制作ができる作業スペース - NAVER まとめ

☆こういったところも、参考に。

 

 

そして、印刷所さんへ入稿する場合。

これは、アナログ原稿の入稿を受け入れている印刷所さんを調べて、

必ずそこの決まりや入稿方法をよく確かめてから行います。

 

印刷所さんへ入稿する場合のメリットは、

・入稿して不備がなければ、完成まで待ってるだけでいい

・印刷所によっては、コピーより安い

・きれいに刷って製本してもらえる安心感

・紙やインクに凝ることができる楽しさ

・楽しさとわくわく感がとにかくすごい

 

などです。

 

デメリットとしては、

・割高になる印刷所もある

・アナログ入稿の場合、原稿送付時の送料が必要

・完成するまで仕上がりがわからない

・アナログ入稿の場合、道中のトラブルなどが発生すると

原稿が所在不明になったり使用不能になることがある

 

などが起こり得ます。

 

けれど、わたしは個人的には、印刷所さんへ入稿することの

楽しさや感激が非常に強いので、自分自身としては印刷所さんを

おすすめします。

 

印刷の仕様とお願いする印刷所さんの選びかたですが、まず、印刷所さんは

そこそこによって入稿手順もさまざまです。

web上からの予約が必要なところ、特に予約はいらないところ、など。

 

パソコン・スマホを持っていない場合、ガラケーからだとサイトが正常に表示

されない印刷所さんも多いので、web上からの予約が必要なところは避けたほうが

無難です。

どこかでパソコンとネットを使える機会があれば、その時に済ませることも

できますが、web上からの予約はやはりその後もサイトを閲覧できることが前提に

なりますので、ちょっと好ましくないかもしれません。

 

そこで、この場合のここでの暫定おすすめは、

・PICOさん

・金沢印刷さん

とします。

 

PICOさんは、仕上がったアナログ原稿と注文票を送付すると、そのあとに

確認控えを送り返してくれて、そこから入金→製造開始、というふうに

やってくれます。

(原稿到着予定日に安全のため、電話かFAXで到着確認をしましょう)

 

この注文票は、サイトからダウンロードしなければならないのでガラケーのみ

だと難しいですが、

「適当な注文票がない場合、以下の項目について記入してください

・氏名(本名)

・本の大きさ(B5・A5など)

・部数

・ページ数

・右とじ左とじのどちらか

・表紙の仕様(多色刷り・カラーの印刷方式)

・本文の仕様(用紙の種類etc.)

・納品希望日またはイベント使用日

・納品方法(イベント搬入・自宅宅配など)」

 

とのことで(PICOさんのパンフレットより)、これならダウンロード環境が

なくても全く問題ありませんね。

また、お近くのかたは随時、PICOさんで直接入稿も受け付けているため、

原稿を持っていくのもスピーディーで確実です。

これだと、実際に紙や印刷の相談にものってもらえますし、イメージが

ぐっとふくらみやすくなります。

 

PICO営業本部は東京武蔵野市、PICO神田店は東京千代田区神田にあります。

 

(補足

☆PICOさんの基本的な最少受付部数は30部からです。

また、文庫サイズや新書サイズの本にしたい場合、50部からで原則データ入稿のみ、

手書き原稿は要相談、とのことです。

初めての同人誌には少し、現実的には使いにくいかもしれません。

その場合、web上からの注文をどうにかクリアして、1部からOKの

ちょ古っ都製本工房さんなどに入稿したほうが、最初は安心かもです。

【追記】PICOさんで、オンデマンド10部から受付可能な小説本限定セット

「わたしの小説セット」というサービスができました。

しかし原則データ入稿限定のセットということです。

別記事で、このセットのことは詳しく掘り下げますね)

 

 

次に、金沢印刷さんですが、こちらは常々「手書き原稿大好きです」と仰せなので、

アナログ入稿にも非常に親切な仕様となっています。

 

手順としては、まずは金沢印刷さんへ資料請求をして、同人誌用の注文書を

取り寄せます。

これは無料で送ってくれます。

 

資料請求のフォームはサイトにあるほか、お手紙やFAXでも請求可能とのこと

なので、フォームに接続できない場合はそれらの手段で頼みましょう。

 

☆資料請求フォームはこちら。

資料請求フォーム 金沢印刷

 

また、無料で請求できるものはほかにマニュアルやチラシ、出力見本、

そしてすごいのは金沢印刷さんオリジナルの原稿用紙まで! もらえます。

原稿用紙は、本文の入稿用、下描き用、2色刷り用、カラー表紙用、

便箋・チラシ用のラインナップがあり、どれでも希望すればもらえます。

 

これはわたしも持っていますが入稿用原稿用紙にはノンブルシールもついて

いて、とても使いやすいものです。

活用できそうであれば、注文書と一緒にお願いすると良いでしょう。

 

そして、注文書と一緒に完成した原稿を発送します。

この場合のみ適用の後払いシステムがあり、事前予約などなく入稿できます。

また、直接来社しての入稿も可能です。

 

(補足

☆金沢印刷さんも、最少受付部数は30部からになります。) 

 

 

そのほか、web上からの予約や発注書のダウンロードが可能なら、もっと

印刷所さん選びの幅が広がります。

しまや出版さんなども、発注書をダウンロードして原稿と同封できればOK

ですし、ほか多くの印刷所さんを候補にできます。

 

 

☆いずれのケースでも、原稿を実際に発送する際の注意点は以下です。

 

原稿はページ数に応じて、適した方法で梱包と補強を確実に行います。

基本的には厚紙に原稿をはさんでOPP袋やビニールで覆い、折れや

濡れから保護します。

それを緩衝材などでさらに補強すると安心ですね。

 

それから、原稿の量と発送方法に沿った外装で送ります。

発送の際には配達事故を避けるため普通郵便などではなく、

ゆうパックヤマト運輸などの宅配便系を使い、封筒や箱に詰めて

指定の送り状をボールペンでしっかりと強く書いて出します。

印刷所さんの定休日などに着いてしまわないよう、またなるべく

〆切間近の送付にならないように、注意しましょう。

 

 

☆多くの場合、原稿は本の完成の際に一緒に返送されるか、別便で送付して

もらえます。

 

終わりに、現在の【アナログ入稿受付可能】な印刷所さんを挙げます。

(順不同・敬称略)

こちらは、情報の変更や更新があれば随時、修正いたします。

 

金沢印刷

http://www.kanazawa-p.co.jp/

しまや出版

http://www.shimaya.net/

栄光

http://www.eikou.com/

サンライズパブリケーション

http://www.sunrisep.co.jp/index.htm

サンライズオンデマンド

http://www.sunrise-os.com/

緑陽社

http://www.ryokuyou.co.jp/doujin/

トム出版

http://www.tomshuppan.co.jp/

スズトウシャドウ印刷

http://www.suzunet.co.jp/

ねこのしっぽ

http://www.shippo.co.jp/neko/

ホープツーワン

http://www.hope21.jp/

きょうゆう出版

http://kyoyupublish.com/

BROS

http://www.bros-comic.co.jp/

中長印刷

http://www.nakacho.net/top.htm

PICO

http://www.pico-net.com/doujinshi/

日光企画

http://www.nikko-pc.com/index/top.html

アクシス出版

http://www.axis-publication.com/index.html

プリントウォーク

http://www.print-walk.co.jp/

ラック出版

http://www.luck-pb.jp/

西村謄写堂

http://nishimura-p.co.jp/index.htm

大陽出版

https://www.taiyoushuppan.co.jp/doujin/index.php

くりえい社

http://www.kurieisha.com/

エディットネットプリンテック 

http://www.editnet-p.jp/

ちょ古っ都製本工房

http://www.chokotto.jp/

 

 

最後に。

こんにち、なかなか手書きで多量の文章を書く、という機会は

少なくなっていますが……、こういった方法も、パソコン環境があるかたも

おぼえておくと、機器の故障や不具合などの折でもあきらめず新刊を出せます。

手段や選択肢がたくさんある、ということは良いことですものね。