ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

文章のわかりやすさを向上させるには○○、限られた字数で興味を起こさせるには○○

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は

二つのテーマを見ていきます。

 

 

まずひとつめ。

 

☆文章のわかりやすさを鍛えるために有用なものとは?

 

 

これは、よく言われているように、新聞朝刊のコラム

朝日新聞の「天声人語」、毎日新聞の「余禄」、

北海道新聞の「卓上四季」など)

の読みこみ、書きとりが有効です。

 

新聞はその全体が、「正確で伝わりやすい言葉」で書かれています。

中でもコラムは文章の完成度が高く、格別に難しい漢字や言い回しなども

用いない上に癖のない易しい文章で構成されるため、

書きとりをおこなうと文章の基本部分を研鑽する助けになります。

 

これは、文章がだんだんこんがらがってしまいがちという人や、

随所でセンテンスがやたら長くなるという人には、とても

効果的なトレーニングですね。

 

 

そして、もうひとつ。

 

☆限られた字数で、興味を持ってもらいやすいキャッチ―な文章を

つくるためには?

 

 

これは、たとえばpixivのキャプションやSNSでの告知などの際に、

コツを理解していると自信を持ってお知らせできるようになります。

 

とはいえ、人の好みや興味は十人十色ですから、

「これをやればいい」

「こうすれば万全」

という方法はないのですが。

 

でも、キャッチ―な文章をつくれるようになりたいなら、すごく

参考になるものがあります。

それは……

 

ビジネスホテルなどに泊まると部屋にある、

有料あだると放送の各宣伝(;^ω^)

 

 

いえ、「EROか!EROの求心力か!」

……というと、そうではなくて……、

わたしは、あれを見かけると必ずチェックするのですが、すごいのです。

 

ひとつの番組を紹介するスペースは、あれってとっても少ないのです。

小さな字で数行。

 

でもその中に、必要な文字情報は全部しっかり入っていて、

かつ、

エネルギッシュでパワーに満ち、読むものを理屈なく駆り立てる

熱さが詰まっている。

 

・どんな女の子が出ていて

・その子がベテランなのかデビューなのか

・どんなフェチ要素があってどんなシーンが売りなのか

が、一目瞭然でしかも、「勢いで読ませる」流れがあります。

 

冷静に読むと、文章として若干おかしい箇所や誤用なども

目につくのですが、とにかく、勢いで押す!!感じ。

理性で読んだ時の正しさなど、はなから問題にしていないわけです。

そのスタンスも、ある面で非常に学ぶものがあります。

 

小説同人誌も、本文と告知キャプションなどでは全く脳の使いかたが

違いますが、

キャプションでは思いきり愛や熱意を押し出して勢いを伝えられると、

それが見てくれた人に届きやすくなります。

 

 

新聞コラムと有料放送宣伝、全く要素の違う媒体ですが、

それぞれの長所をうまく盗めると、ずっと活用できる拠り所のひとつに

なってくれますよ。

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin