ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

小説同人誌の、価格設定の話。

 

こんばんは。

猫宮ゆりです。

 

折に触れて話題になる、同人誌の価格について。

こればっかりはほんとうに、唯一無二の正解もないし、こうするべきという指針もない。

でも、

なんとなく暗黙の了解的に、各ジャンルによって相場のようなものも存在している……。

 

そんな感じでしょうか。

ユリお姉はどう思う?

 

ユリお姉>

そうねー。

これもほんっとに、ある意味、永遠のテーマよね。

みんなが悩むのもわかるもの。

「自分のサークルだけ周りより高いと思われたらどうしよう」

とか、

「かといって安すぎて周りから迷惑がられてたらどうしよう」

とか、

ぐるぐる考えちゃいやすいポイントがいっぱいあるもんね。

旬ジャンルは旬ジャンルで、比較対象になるものがたくさんあるから気つかうし、

マイナーはマイナーで、「あんま高くしたらまずいかな」とか、なんか、そんな空気あるしね。

 

やっぱり、特に女性向けサークルさんや女性が多いジャンルは、

あれこれ気をつかう場面が増えがちですね。

ユリお姉は、どうやって本の価格決めてる?

 

アタシの場合は、自分の本の値段で迷うことはないから、早いわよ。

超単純に、A5の本ならページ数で考えて、

たとえば表紙込み76ページなら700円。

46ページなら400円。

86ページなら800円よ。

 

けど、仮に表紙込み50ページだったら、400円にする時と500円にする時がどっちもあるわね。

事務ページがほとんどない50ページなら500円にしちゃうし、

事務ページが多めの50ページなら400円にしとく。

あと、特殊加工や特殊装丁は関係なしね。

それをやるのは創り手の自己満足だから、価格には上乗せしないわね、アタシは。

 

それと、再録だったら-100円、アンソロとかもおおよそ-100円。

 

あ!オフセかオンデマかコピー本かは、価格を考える上で関係ないと思ってるわっ。

コピ本だから安くしなきゃとか萎縮することないわよ。

 

ああ、それはわかりやすいね(*´▽`*)

あと、他に気をつけてることとかある?

 

そうね、あとは、

「全部売れても赤が出る勘定ではつくらない」

ってことかしら。

アタシにとっては、本づくりや同人活動は、長く続けていきたいことだから、

やっぱりそういう部分で赤が多いと、継続してくことがだんだん難しくなっちゃうじゃない?

 

オフセットである程度の数を刷れる時はともかく、

マイナーCP本をオンデマンド少部数で出したい時なんかは、

ちょっと装丁凝ると1冊あたりの単価がぶっ高くなっちゃうでしょ。

そこらへんをいろいろ工夫して、凝りつつ赤を出さないラインを探る感じね!

 

少部数の時は、1冊からOKな印刷所さんでつくりたい数よりちょびっとだけ少なめにお願いして、余部で総数を足らすようにしたり、

超マイナー嗜好ものだったら事前に希望を募って、受注生産スタイルにするとかも無駄がなくてレア感もあってアリよね(*'ω'*)

あと、トータルで考えるようにして、今回は箔押ししちゃったから次はシンプルな本にしようとか、年間単位でうまいこと帳尻を合わしてくってのもいいと思うわ。

 

そうやって、負担のないかたちで本をつくるようにすれば、より長く楽しく続けられるでしょ。

あと、本の中身もそうだけど人と比べないってことね。

比べたってどーしよーもないでしょ。

自分で決めんのよ。

 

なるほど!

確かにね。

 

 

あっ、ただ、今ちょうど時期だから言うけど、

同人活動も一定以上の売り上げがあったら、ちゃんと確定申告しなきゃダメよ!

隠してると、どっかからばれるらしいからね……

それは、気をつけてね。

アタシとの約束よっ☆

 

あと、一次創作はともかく、原作のある二次ではやっぱり、あまりにも売れちゃうと(利益が出ちゃうと)いろいろ、やっぱりまずいから、数百部以上はける人はちょっと工夫したり、気をつけたほうがいいとは思うわね。

 

じゃあまたね!(*'ω'*)

 

それらの辺りは本当に大事なところですよね。

うっかり、のないように……。

そこは気をつけて、楽しく同人活動を続けたいですね。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin