ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

ゼロから小説同人誌を必ずつくる③パソコン+ネット環境があり、超手軽に本をつくりたい場合

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

 

小説同人誌のつくりかた。

わからないし難しそうだし、

そもそもつくったって別に……、

でも、ほんとは、つくってみたい。

 

そう考えているかたに、「ゼロから」小説同人誌を

つくる方法、やりかた、手順を、わたしのわかる範囲で

お伝えしたい。

 

それが、このブログとサイトのいちばんの骨子です。

 

何がなくても、何がわからなくても、必ず小説同人誌を

つくることができる方法を、ひとつひとつお話して参ります。

 

 

さて。

今回は、

ケース③パソコン+ネット環境があり、超手軽に本をつくりたい場合

です。

(今回から、基本的に印刷所さんへ入稿することを前提とします)

 

 

まず。

パソコンとネット環境があるということは、

これはもう小説同人誌をつくる上で、なんというか。

鬼に金棒どころか、鬼に破壊の鉄球(byドラクエ)ぐらい、

本づくりの可能性が広がります。

 

わたし自身、ずっとパソコン環境がなかったので、パソコンで創作を

始めたときはその自由度の高さといたれりつくせりな機能の数々のあまりに

感激を通り越し、半ばうろたえて(?)しまったものです。

 

パソコン+ネット環境があれば、

・ほぼすべての同人誌印刷所さんが入稿候補になるので、本の仕様などを

膨大な選択肢の中から決めることができる

・本文の組版や表紙、装丁などをとことん掘り下げ、追求し、実現できる

・逆にとことんシンプルに簡略化した本もつくることができる

・オンライン入稿が可能なので、〆切日に余裕が持てる

・原稿送付の送料や画材費用などがかからない

 

というメリットが増えます。

 

また、アナログとデータの良いところを折衷させていくことも、パソコンが

あるとやりやすくもなりますね。

手描きで図案などを描き、それをスキャンしてパソコンでツールを使い

編集する、なども、楽しい本づくりに生きます。

 

とはいえ、ここは「ゼロから」小説同人誌をつくる、ブログですので、

まったくもってちんぷんかんぷんだよ? という場合に役立つ方法から、まずは

語って参りますね。

超手軽に本をつくるやりかたです。

 

 

☆とにかく超簡単に本をつくってみたい! ややこしいことはわからん!

 

という場合、いちばんてっとり早いのはしまや出版さんの文芸オンデセット+

表紙デザインセミオーダー です。

パソコンとWordさえあればOK。

表紙をつくれなくっても大丈夫。

 

しまやさんのWordテンプレートから、自分のつくりたい本のサイズ用のものを

選んでダウンロードしてきて、そのテンプレートのまま小説本文をつくります。

 

原稿が全部できたらしまやさん専用の入稿ドライバをダウンロードします。

それをインストールして、原稿のWordデータを出力すると、簡単に確認用の

PDFと入稿用のZIPファイルができあがります。

(なので、この方法で入稿する場合は、事務ページや奥付もそのままWordで

つくったほうが良いですね)

もうこれで、いつでも入稿できます。

 

あとは、「表紙デザインセミオーダー」のページを見て、希望の表紙デザインを

選択し、好きな書体を決めて、オンライン入稿時にその旨を備考欄で記入するだけ。

(記入の詳細も、表紙デザインセミオーダーのページにあります)

 

文芸オンデセットは10部からつくれますし、この通りほんとうに手軽なので、

本づくりのハードルがぐっと下がることと思います。

 

しまや出版

http://www.shimaya.net/index.html

 

 

そして、ケース①でもちらっと言及したのですが、PICOさんにも

これと近い趣旨のセットがあります!

 

「わたしの小説セット」

こちらは文庫・新書サイズ限定のオンデマンドセットで、

しまやさん同様、表紙なんかつくれない!という場合に好みのものを

選ぶだけの表紙デザイン14種類が用意されていて、ページ数が60ページ

以上なら背表紙に表題を入れてくれたり、

表題のフォントも10種、さらにR18マークも5種類あります。

Wordや一太郎でのデータ歓迎で、文庫・新書用本文テンプレートも

完備。

オプションで帯やカバーもつくれるとのことです。

 

これも、簡単に文庫や新書がつくれる! という意味で、とても良い

セットだと思います。

 

PICO

http://www.pico-net.com/doujinshi/

 

 

次は、とにかくお安く本をつくってみたい! 場合について、語ります。

 

ゼロから小説同人誌を必ずつくる②パソコンはあるがネット環境がない場合

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

 

小説同人誌のつくりかた。

わからないし難しそうだし、

そもそもつくったって別に……、

でも、ほんとは、つくってみたい。

 

そう考えているかたに、「ゼロから」小説同人誌を

つくる方法、やりかた、手順を、わたしのわかる範囲で

お伝えしたい。

 

それが、このブログとサイトのいちばんの骨子です。

 

何がなくても、何がわからなくても、必ず小説同人誌を

つくることができる方法を、ひとつひとつお話して参ります。

 

 

さて、今回はケース②パソコンはあるがネット環境がない場合 

です。

ワープロ機器なども同じ扱いとします。

 

この場合、入稿や予約などに関してはケース①のパソコンなどがない

状態と同一なのですが、

原稿の作成においてははるかに作業が楽になります。

(※パソコンに接続できるプリンターとインクがあること前提になります)

 

なんといっても、本文の原稿をパソコンでつくれる!!

これは、速度や手間や校正の簡易さを考えると、くやしいほどに画期的です。

 

Wordなどの文書作成ツールが入っていれば、それを用いて原稿開始です。

 

段組や体裁に関しては、次の記事などで掘り下げる予定なのでここでは

その詳細を省きますが、好きなレイアウトで文章を打っていきます。

 

最終的にノンブルを振り、全体の確認・推敲・校正が済んで表紙や

事務ページもできたら、これをどうやって出力するか、ということになります。

(表紙や事務ページのつくりかたに関しては、Wordなどでつくって本文原稿同様に

出力しても良いですし、手描きで漫画用原稿用紙に作成してもどちらでも。)

 

自宅プリンターで印刷してそのままコピー本にするなら、もっとも簡単で、

Wordが新しければページ順ごとに面付けもされ、製本までの手間もほぼ

ないのですが

印刷所さんへ入稿する際は、少し手順が増えます。

 

 

ワープロが普及してからデータ入稿が始まるまでの間、小説同人誌は

打ちこんだ原稿をいったんコピー紙に出力して、それを、

同人誌用漫画原稿用紙に1枚1枚貼りこむのが主流でした。

 

漫画原稿用紙の内枠におさまるように貼りこむと、おさまりが良くて

かっこいい、とされます。

 

今も、この手法で作成された小説原稿を歓迎している印刷所さんも、

まだ多くあります。

今はさらに、貼りこんだ際の薄い影も、印刷所さんのほうで消してくれたりも

するようです。

 

この方法をとる場合の注意点は、

・貼りこむ際、斜めにずれるとそのまま印刷されたりする

(印刷所さんによっては修正して印刷してくれますが、気をつけましょう)

・すべてのページを完全にきれいに貼るのはなかなか難儀

・ページ順のミスに注意

などです。

 

貼るときに原稿用紙の上下を間違えたくらいなら、原稿用紙の印刷範囲外に

「上」などと正しい上の位置を書き入れておけば大丈夫です。

 

そして、貼りこみ法より手数が少ないやりかたでいえば、

直接、同人誌用漫画原稿用紙に出力する方法もあります。

 

こちらも、原稿用紙の内枠におさまるように組版を組んで、直に印刷します。

 

これはちなみに、印刷所さんによっては、原稿用紙じゃなくてもコピー用紙

などのままでも問題ない、としているところもあります。

 

でもなんとなく、紙の厚みや丈夫さから見ても、原稿用紙に印刷したほうが

安心して扱える気が……します。

 

☆この方法を推奨しない印刷所さんもあります。

データ入稿が中心になりつつあるいま、やはり「データはデータのまま

出力するのがいちばん安定した印刷結果を出す」わけで、

確かにこれらのやりかただとどうしても微細なずれや影が目立ちやすくは

なります。

またインクジェットプリンターで出力したものはそもそも印刷されにくい、

ともいいます。

 

わたしも実際に直接、漫画用原稿用紙に出力した原稿を印刷所さんで

刷ってもらったことがありますが、本になって見た感じでは、印字結果に

大きな問題はありません。

でも、A5の本なら漫画用原稿用紙の原寸から82%縮小されるので、それを

見越して最適な文字組みを行うのは難しいな、と感じました。

データ入稿して印刷してもらったものと見比べると、読みやすさや見た目の

印象がどうしても異なってきます。

 

もちろん、その辺りは、プリンターで出力したものを自分で82%縮小コピーして

みて検討・修正を重ねれば、データそのままとほぼ同じクオリティまで文字組みの

美しさを高めることも可能です。

 

 

いずれにしても。

本づくりに試行錯誤はつきものですが、

それでも、なんでも、やっぱり、

自分の作品が本になったらうれしい。かたちにできたら幸せ。

そう思うからこそ同人誌をつくるわけですから、どんな環境や状態でも、

工夫して知恵をしぼりたいですね。

 

原稿を、印刷所さんへ入稿する場合の手順や諸注意は、①のケースと同様

です。

 

ゼロから小説同人誌を必ずつくる①パソコン・スマホを持っていない場合

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

 

小説同人誌のつくりかた。

わからないし難しそうだし、

そもそもつくったって別に……、

でも、ほんとは、つくってみたい。

 

そう考えているかたに、「ゼロから」小説同人誌を

つくる方法、やりかた、手順を、わたしのわかる範囲で

お伝えしたい。

 

それが、このブログとサイトのいちばんの骨子です。

 

何がなくても、何がわからなくても、必ず小説同人誌を

つくることができる方法を、ひとつひとつお話して参ります。

 

 

ただ一点、もっとも大切なものは「自分の創作をかたちに

したい!!」という気持ちですので、それだけは、ご本人で

なければどうにもできません。

 

反対に、その気持ちだけあれば、必ず本はつくれます。

 

どんな優れた技術があろうと、その気持ちと創作したいも熱が

なかったら、それは、いつまでたっても本にはなりません。

 

かたちにしたい気持ち、それさえあれば、本はつくれます!!

(わたしでも、つくれるのですから!!)

 

 

さて。

まずは、ケース①パソコン・スマホを持っていない場合

の、小説同人誌のつくりかたです。

 

データ入稿全盛のこのご時世、「そんなのできるの!?」という

かたもおられるかもしれません。

 

もちろん、できます。

 

確かにちょっと大変だけど、でも、できます。

 

 

必要なものは、

・小説用 同人誌原稿用紙

・ハイテックなどの黒のペン

・表紙用 同人誌原稿用紙または、漫画用 同人誌原稿用紙

・サインペン、マジック

・(使える場合、もしくは使いたい場合)スクリーントーン

カラー用画材など

 

・(自宅でコピー本にする場合)プリンターやコピー機、インク、

紙類、中綴じホッチキスなど

 

・(印刷所へ入稿する場合)梱包資材、厚紙

・発送方法に応じた外装(封筒や箱、送り状など)

・ボールペン(宛名書き用)

など

 

です。

 

手順は、本にしたい物語のプロットや草稿が上がったら、

小説用原稿用紙にハイテックなどのペンで直接書いていきます。

間違えたら、修正液で直して続けます。

ボールペンや鉛筆は印刷に出ないので使えません。

 

小説用原稿用紙は印刷に出ない方眼が入っているので、それを

目安に一段組・二段組どちらでも、自分の好きな段組で書き進めます。

 

※くれぐれも、一般的に「原稿用紙」と呼ばれる、400字詰めのものに

書かないように。

 

 

本文が仕上がったら、あとは表紙と事務ページをつくれば完成です。

 

表紙は、カラー原稿で表表紙(表1)と裏表紙(表4)をつなげたものに

したければ表紙用の原稿用紙が必要ですが、

つながっていなくてもよく、かつモノクロ表紙にする場合は、

必要ありません。

通常の同人誌漫画用原稿用紙を使います。

 

 

表紙には本のタイトル・サークル名・R18ならその記載・

二次創作ならCP名などを記します。

 

下書きをつくって、自分で良いと思うようにレイアウトして記入します。

モノクロにする場合はこのときも、ハイテックのペンかサインペン・

マジックの黒などであれば大丈夫です。

スクリーントーンを使う際は、はがれないようにしっかりと貼りこみましょう。

 

カラー表紙にする場合、アナログ原稿の色調は繊細なので、見たままの

色合いでは印刷されないことが多いです。

色鉛筆や水彩の場合は、気持ち強めに着色するとちょうどよくなります。

(特に黄色や緑色は、印刷に拾われにくい傾向があります)

コピックは、裏移りに気をつけましょう。

 

 

事務ページは、中扉やもくじ、あとがきや語りなどのページ群で、それらは

入れたくなければなくても問題ありません。

(印刷所さんへ入稿する場合、ページ数を規定に合わせなくてはならない

ので、過不足があるときはこの事務ページで調整したりします。後述)

 

ただし、奥付だけは必ず入れる必要があります。

 

奥付には、サークル名・発行年月日・発行者連絡先・印刷会社名を

必ず明示することになっています。

特にR18の場合は必ず遵守しましょう。

(発行者連絡先は、メールアドレス・サイトURLのいずれかもしくは両方。

SNSのアカウントだけでは、連絡先とはみなされません。

連絡先と別に、自身のPRでSNSアカウントを記載するのはもちろん

自由です)

 

☆自宅でコピー本にした場合は、印刷会社名の記載は不要です。

 

 

あとは、全体の推敲と校正、確認をして、ノンブル(ページ番号)を

振ったら印刷可能な状態になります。

ノンブルは手書きで書き込んでもいいし、ノンブルシールを貼っても

いいしお好みで。

 

 

そうして、原稿ができあがったら、

・自分でコピーと製本をするか

・印刷所さんへ入稿するか

を決定します。

 

 

自宅コピー・製本のメリットは、

・自分のペースでできるので気楽

・紙替えや本文中のカラーページなども自由自在

・ノンブルがなかろうと自分がわかればOK

・製本ぎりぎりまで不備に気づけて修正可能

・イベント直前まで本つくりができる

 

といったところでしょうか。

 

デメリットとしては、

・ページ数が多いととにかく大変

・プリンターのインクは意外と高く、たくさん刷ると

トラブルも多い

・ぎりぎりでプリンターが壊れたり停電になったりすると厳しい

・時間と手間がかかる

 

という懸念が挙げられます。

 

他、コピーはコンビニやキンコーズなどで行い、製本のみ自宅で

進める、というやりかたもあります。

この場合も、原稿をコピー機に置いてきてしまったとか、誰かに

原稿を見られてしまったなどといったトラブルが起こるケースも

あります。

 

それでも、コンビニのコピーはいま、とても高品質ですし、

表紙はコンビニコピーで本文は自宅、などと併用するのも良い

方法かもしれません。

 

☆また、関東在住のかたでしたら、同人誌向けのコピーや印刷サービスを

おこなっているお店を利用するのも良いと思います。

 

エディットネットプリンテックさんのセルフコピー

http://www.editnet-p.jp/diy/

(コピー機が中綴じ製本までやってくれちゃう、紙の種類が超豊富、

お安くユニークな本をつくれる)

 

桂馬堂さん

http://keima-dou.jimdo.com/

(女性専用のコピーセンター、セルフコピーのほか、コピーや製本の代行も)

 

【都内】外で同人制作ができる作業スペース - NAVER まとめ

☆こういったところも、参考に。

 

 

そして、印刷所さんへ入稿する場合。

これは、アナログ原稿の入稿を受け入れている印刷所さんを調べて、

必ずそこの決まりや入稿方法をよく確かめてから行います。

 

印刷所さんへ入稿する場合のメリットは、

・入稿して不備がなければ、完成まで待ってるだけでいい

・印刷所によっては、コピーより安い

・きれいに刷って製本してもらえる安心感

・紙やインクに凝ることができる楽しさ

・楽しさとわくわく感がとにかくすごい

 

などです。

 

デメリットとしては、

・割高になる印刷所もある

・アナログ入稿の場合、原稿送付時の送料が必要

・完成するまで仕上がりがわからない

・アナログ入稿の場合、道中のトラブルなどが発生すると

原稿が所在不明になったり使用不能になることがある

 

などが起こり得ます。

 

けれど、わたしは個人的には、印刷所さんへ入稿することの

楽しさや感激が非常に強いので、自分自身としては印刷所さんを

おすすめします。

 

印刷の仕様とお願いする印刷所さんの選びかたですが、まず、印刷所さんは

そこそこによって入稿手順もさまざまです。

web上からの予約が必要なところ、特に予約はいらないところ、など。

 

パソコン・スマホを持っていない場合、ガラケーからだとサイトが正常に表示

されない印刷所さんも多いので、web上からの予約が必要なところは避けたほうが

無難です。

どこかでパソコンとネットを使える機会があれば、その時に済ませることも

できますが、web上からの予約はやはりその後もサイトを閲覧できることが前提に

なりますので、ちょっと好ましくないかもしれません。

 

そこで、この場合のここでの暫定おすすめは、

・PICOさん

・金沢印刷さん

とします。

 

PICOさんは、仕上がったアナログ原稿と注文票を送付すると、そのあとに

確認控えを送り返してくれて、そこから入金→製造開始、というふうに

やってくれます。

(原稿到着予定日に安全のため、電話かFAXで到着確認をしましょう)

 

この注文票は、サイトからダウンロードしなければならないのでガラケーのみ

だと難しいですが、

「適当な注文票がない場合、以下の項目について記入してください

・氏名(本名)

・本の大きさ(B5・A5など)

・部数

・ページ数

・右とじ左とじのどちらか

・表紙の仕様(多色刷り・カラーの印刷方式)

・本文の仕様(用紙の種類etc.)

・納品希望日またはイベント使用日

・納品方法(イベント搬入・自宅宅配など)」

 

とのことで(PICOさんのパンフレットより)、これならダウンロード環境が

なくても全く問題ありませんね。

また、お近くのかたは随時、PICOさんで直接入稿も受け付けているため、

原稿を持っていくのもスピーディーで確実です。

これだと、実際に紙や印刷の相談にものってもらえますし、イメージが

ぐっとふくらみやすくなります。

 

PICO営業本部は東京武蔵野市、PICO神田店は東京千代田区神田にあります。

 

(補足

☆PICOさんの基本的な最少受付部数は30部からです。

また、文庫サイズや新書サイズの本にしたい場合、50部からで原則データ入稿のみ、

手書き原稿は要相談、とのことです。

初めての同人誌には少し、現実的には使いにくいかもしれません。

その場合、web上からの注文をどうにかクリアして、1部からOKの

ちょ古っ都製本工房さんなどに入稿したほうが、最初は安心かもです。

【追記】PICOさんで、オンデマンド10部から受付可能な小説本限定セット

「わたしの小説セット」というサービスができました。

しかし原則データ入稿限定のセットということです。

別記事で、このセットのことは詳しく掘り下げますね)

 

 

次に、金沢印刷さんですが、こちらは常々「手書き原稿大好きです」と仰せなので、

アナログ入稿にも非常に親切な仕様となっています。

 

手順としては、まずは金沢印刷さんへ資料請求をして、同人誌用の注文書を

取り寄せます。

これは無料で送ってくれます。

 

資料請求のフォームはサイトにあるほか、お手紙やFAXでも請求可能とのこと

なので、フォームに接続できない場合はそれらの手段で頼みましょう。

 

☆資料請求フォームはこちら。

資料請求フォーム 金沢印刷

 

また、無料で請求できるものはほかにマニュアルやチラシ、出力見本、

そしてすごいのは金沢印刷さんオリジナルの原稿用紙まで! もらえます。

原稿用紙は、本文の入稿用、下描き用、2色刷り用、カラー表紙用、

便箋・チラシ用のラインナップがあり、どれでも希望すればもらえます。

 

これはわたしも持っていますが入稿用原稿用紙にはノンブルシールもついて

いて、とても使いやすいものです。

活用できそうであれば、注文書と一緒にお願いすると良いでしょう。

 

そして、注文書と一緒に完成した原稿を発送します。

この場合のみ適用の後払いシステムがあり、事前予約などなく入稿できます。

また、直接来社しての入稿も可能です。

 

(補足

☆金沢印刷さんも、最少受付部数は30部からになります。) 

 

 

そのほか、web上からの予約や発注書のダウンロードが可能なら、もっと

印刷所さん選びの幅が広がります。

しまや出版さんなども、発注書をダウンロードして原稿と同封できればOK

ですし、ほか多くの印刷所さんを候補にできます。

 

 

☆いずれのケースでも、原稿を実際に発送する際の注意点は以下です。

 

原稿はページ数に応じて、適した方法で梱包と補強を確実に行います。

基本的には厚紙に原稿をはさんでOPP袋やビニールで覆い、折れや

濡れから保護します。

それを緩衝材などでさらに補強すると安心ですね。

 

それから、原稿の量と発送方法に沿った外装で送ります。

発送の際には配達事故を避けるため普通郵便などではなく、

ゆうパックヤマト運輸などの宅配便系を使い、封筒や箱に詰めて

指定の送り状をボールペンでしっかりと強く書いて出します。

印刷所さんの定休日などに着いてしまわないよう、またなるべく

〆切間近の送付にならないように、注意しましょう。

 

 

☆多くの場合、原稿は本の完成の際に一緒に返送されるか、別便で送付して

もらえます。

 

終わりに、現在の【アナログ入稿受付可能】な印刷所さんを挙げます。

(順不同・敬称略)

こちらは、情報の変更や更新があれば随時、修正いたします。

 

金沢印刷

http://www.kanazawa-p.co.jp/

しまや出版

http://www.shimaya.net/

栄光

http://www.eikou.com/

サンライズパブリケーション

http://www.sunrisep.co.jp/index.htm

サンライズオンデマンド

http://www.sunrise-os.com/

緑陽社

http://www.ryokuyou.co.jp/doujin/

トム出版

http://www.tomshuppan.co.jp/

スズトウシャドウ印刷

http://www.suzunet.co.jp/

ねこのしっぽ

http://www.shippo.co.jp/neko/

ホープツーワン

http://www.hope21.jp/

きょうゆう出版

http://kyoyupublish.com/

BROS

http://www.bros-comic.co.jp/

中長印刷

http://www.nakacho.net/top.htm

PICO

http://www.pico-net.com/doujinshi/

日光企画

http://www.nikko-pc.com/index/top.html

アクシス出版

http://www.axis-publication.com/index.html

プリントウォーク

http://www.print-walk.co.jp/

ラック出版

http://www.luck-pb.jp/

西村謄写堂

http://nishimura-p.co.jp/index.htm

大陽出版

https://www.taiyoushuppan.co.jp/doujin/index.php

くりえい社

http://www.kurieisha.com/

エディットネットプリンテック 

http://www.editnet-p.jp/

ちょ古っ都製本工房

http://www.chokotto.jp/

 

 

最後に。

こんにち、なかなか手書きで多量の文章を書く、という機会は

少なくなっていますが……、こういった方法も、パソコン環境があるかたも

おぼえておくと、機器の故障や不具合などの折でもあきらめず新刊を出せます。

手段や選択肢がたくさんある、ということは良いことですものね。

 

印刷所レビュー・丸正インキさん

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

印刷所レビュー、今度は丸正インキさんです。

 

丸正インキさんといえば、

 

「〆切が鬼のように早い」

 

「その代わりお安い」

 

なんといってもこの二大特徴が真っ先に思いつきます。

 

同人誌印刷のメニューはオフセットの「アタック」シリーズと、

オンデマンドの「デジカラー」シリーズ、短納期の「仕事人」

シリーズに分かれていて、いずれもとにかくお安いです。

 

わたしはアタックNO.3を使ってみたことがありますが、

オフセットで印刷はとてもなめらかできれい。

 

「若干、線が太る」という評判を見かけたことがあったので、

それを逆手にとり、普通に刷るとかすれやすいフリーフォント

超極細ゴシックを表紙タイトルに使いましたが、案の定、

かすれずにくっきり印刷されてこれは最適でした。

 

本文も、漫画原稿で繊細な絵柄のかたなら気になる場合もあるかと

思いますが、線の太りはほとんど支障ない印象です。

 

アタックのNO.3は表紙本文モノクロで印刷製本も送料もすべて込みの

お値段なので、オフセットなのにちょっと見たことないくらいお得な

価格設定です。無配本にも狙い目ですね。

 

丸正インキさんはなぜか、このアタックシリーズが30部から対応なのに、

オンデマンドのデジカラーは50部から対応なので、

少部数希望の場合もアタックのほうが利用しやすくなっています。

 

わたしはアタックNO.3を利用した際は、表紙を色上質の若草でお願い

しました。

このセットだと、表紙は色上質6色から選ぶことに決まっています。

本文用紙は上質90kgになります。

 

他のセットだと、表紙2色刷りやフルカラーPP込みなどもあります。

 

連絡は、入稿時のみです。

自宅納品の際も、ある日いきなり届きます。

(しかもめっちゃめちゃ早い)

 

それと、丸正インキさんは入稿予約などがちょっと他より煩雑で、

 

・予約して

・入金して

・入稿前日までに、

発注書+表紙用入稿確認書+本文用入稿確認書+入金証明書を

FAXかメールで送らなくてはなりません。

 

それからようやく入稿になるので、いっぱいいっぱいの原稿

スケジュールの時はてんやわんやするかも。

 

でも、その手間をさっ引いてもお得なので、気軽に少部数

オフセットをトライしたい時や無配本をつくりたい時など、

試してみると良いと思います。

 

個人的にはその、手間を要する感じとかあのシャープな雰囲気とか、

なんだか好きな印刷所さんです。

 

丸正インキ

http://www.marusho-ink.co.jp/

創作が好き、ゆえに。(ごあいさつ)

 

こんにちは、はじめまして。

猫宮ゆりです。

 

普段は別名義で、二次創作の小説中心で同人活動しております。

 

いま、「ゼロからはじめる小説同人誌」というサイトをつくっている

最中でして、このブログもそこでのより細かな情報提示の一環、

なのですが

なぜわたしが、そういったサイトをつくることにしたのか。

 

ちょっとだけ、その辺りをここへ、ごあいさつついでに記して

おこうと思います。

 

 

そもそも……。

同人誌のつくりかた指南、小説同人誌のハウツー情報は、すでに

優れた先人のかたがたくさんおられます。

 

少し検索すれば、誰でも簡単にそうした良質な情報を得ることが

できるし、

教えてくれる人や、同人誌の装丁や入稿データをつくってくれる

サービスの人だって、大勢いらっしゃいます。

 

だから、自分がそのようなことをしようとは、ちっとも考えてなんて

いませんでした。

 

さほどそうしたことに明るいわけでもないし、何か抽んでたDTP

スキルやデザインの才能や経験があるわけでもないし。

 

もっと詳しい人、キャリアの長い人、上手な人やすごい人がとっくに

その知識や技をシェアしてくださっているのだから、もうそれで充分。

 

自分はこれまで通りに、自分の好きな本をひたすらつくっていけば

いい、それで超幸せだし、ていうかつくりたい本ありすぎて毎週

新刊出したいぐらいなんだし!

 

……と、そう思っていました。

 

確かにそうなのですが、わたしは、ほんっとうに創作が好きです。

 

ものごころついた頃からひとりでずーーーっと本を読んだり物語を

つくってばかりいて、小説を読んだりつくったりすることが好きで、

そして、「創作している人」も、大好きなのです。

 

創作を通じて、素晴らしい友人たちともご縁をいただきました。

 

そして思うのです、きっとこれからも、そういう人が大勢出てこられる

って。

 

創作が大好きで、楽しくてしかたない!!って人が。

 

この先の同人界がどうなっていくのかわたしにはわかりませんが、

でもきっと、それだけは言える。

 

そしてもうひとつ、創作が好きで素敵な作品をつくる人は同時に、

とっても控えめで謙虚で、遠慮深いかたが多いということも。

 

「いえいえ私のなんて、……」とか、

 

「そんな、本になんてしないですよ、恐れ多いです」とか、

 

「地味にやってるだけですから……」とか、

 

 

もちろん。

あくまでも、本人が好きでそうしてて、それで万事OK幸せいっぱい、

なのなら、良いのです。

 

別に、たくさんの人に知ってもらえたら偉いわけじゃないし、

同人誌がいっぱい売れたらすごいわけでもない。

 

わたしも基本そうなのですが、正直、自分がつくりたいからつくる、

であって、誰も見てなくたってぜんぜんかまわない。

 

そうなら、もちろんそれでいい。

 

でも、もし、「やってみたいな……」って思いながら、

「でも私のなんてなあ」って、ひっこめてしまうとしたら、それは、

とっても、もったいない……!

 

 

「自分の作品をかたちにする」って、ほんとうにうれしくて、幸せで、

ものすごくわくわくすることです。

 

この世には、星の数ほどの楽しいことや面白いことがありますが、

創作する表現する、同人誌をつくるって、それが好きな人にとっては、

他の何よりもエキサイティングで幸福で心躍ること。

 

わたしはそうです。

おばあになるまで続けても、かたちにしたいもの全部つくれるかどうか、

ってくらい、やりたいものが尽きません。

 

でも、創作をやめていた時期もあったし、web上では公開しても、

紙媒体にすることには踏み出せなかった時期もありました。

そのころは、

「わたしのなんざ、紙資源を消費してまでかたちにするようなもんじゃ

ないっす!」って、思っていたので……。

 

でも、「やってみたい」気持ちは、ずっとあった。

だったら、そっちを、大事にしたい。

そう思えるようになってから、いろいろなことが変わっていきました。

幸せな体験がいっぱい増えました。

 

 

同人誌もたくさんつくったし、アンソロジーも主催したし、

よそさまのアンソロジーに参加させていただいたり、

おかげさまで、たくさんたくさん美しいご縁に恵まれました。

 

だから、ほんとうに微力ではあるけれども、

その「やってみたい」を行動に移せるためのきっかけや、下地や、

後押しになり得るものを、用意したい。

 

わたしが知ってる限りのこと、わかってる限りのこと、

示させていただけるすべてのことを、

それが役にたつかたへお渡しできるような、そういうサイトを

つくりたいなって、そう考えていまに至ります。

 

ここに記すことは、どんなに拙い情報であろうと、全部「ほんとの

こと」にしようと、それを第一に思います。

 

ここも、サイトも、情報がきちんと体系化されるまではまだ時を

要しますが、じっくりゆっくり育んでゆきたいです。

 

おひとりでも、それが必要なかたがおられたら、とても光栄に

思います。

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

猫宮ゆり

サイト ゼロからはじめる小説同人誌

Twitter @novel_doujin