小説同人誌の、本文用紙の話。
こんにちは。
猫宮ゆりです。
小説同人誌の、本文用紙についての話題です。
以下、参考写真は印刷所さんの紙見本より。
本文用紙、すぐに思いつくのはやっぱり「淡クリームキンマリ」ですね。
目にやさしい、長時間読んでいても疲れにくい、
見やすい、頁をめくりやすい、など
小説本向けの長所を備えています。
確かに、両面が平坦でさらりとしていて、触れた時の質感の
柔らかさは格別です。
参考写真はSTARBOOKSさんの淡クリームキンマリ90kg。
マットな質感を誇る従来機印刷と、グラデーション再現の美しさが
魅力の新機種印刷、見比べることができます。
わたし個人は、新機種でお願いしています。
STARBOOKSさんの本文用紙は他に、小説本向けのものでは
オペラクリームウルトラとオペラホワイトウルトラ、
また全般向けのキンマリSW70kgとキンマリSW90kgがあります。
以前は、ラフクリーム琥珀というオンデマンドノベルズ限定の紙も
ありましたが、今は扱っていないようです。
コミックモールさんの書籍用紙クリームは少し、
淡クリームキンマリとは色と質感が異なる感じがします。
同じくコミックモールさんの書籍用紙ナチュラルは、若干
ざらりとした手触りで紙の地色も寒色っぽく(でも、冷たい
感じはしない)、
これはこれで個人的には好みです。
書籍用紙ホワイトは、まだ使ったことがありません。
以上3つの参考写真は、コミックモールさんの紙見本より。
嵩高のアドニスラフも、淡クリームキンマリのなめらかさは
ないですが、独特の感触と軽さでいい味を出します。
これでつくった本は実際、非常に軽いです。
参考写真はコミプリさんの紙見本より、アドニスラフの
ナチュラル・ブルーグレー・クリームピンク。
コミック紙クリームと、上質90kg、上質110kgも一緒に
写しています。
小説本であっても、上質紙系でも極端に目が疲れるということは
ないと感じますし、
あたりまえですがどの紙にもそれぞれ特徴がありますね。
個人的には、小説同人誌の本文用紙はこれ!と決めてしまう
より、
毎回、つくる本のコンセプトやイメージに沿って決定するのが
好きです。
枚数の多い時はやっぱり淡クリームキンマリかな、とか、
アンソロジーならオールマイティーなコミックルンバホワイトだな、
というように。
震災復興支援をかねたモンテシオンや、印刷所さんによっては
オリジナルの本文用紙などもありますし、あれこれ試してみたいものですね。