ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

印刷所レビュー・ワンブックスさん(RED TRAINさん)【再追記しました】

 

こんにちは。猫宮ゆりです。

 

印刷所レビュー、今回はワンブックスさん。

 

ワンブックスさんは、株式会社RED TRAINさんの中の

サービスで、

「1冊でも100冊でも単価が同じ」

「1冊から本がつくれる」

という趣旨で脚光を浴びていますね。

 

利用方法は、ワンブックスさんのサイト内予約フォームから

まず予約を入れます。

非常に人気が沸騰していて、予約日は1か月前から

確保できるのですがあっという間に埋まってしまうので、

希望の日を押さえられない場合も多いです。

イベント合わせで使いたい時などは、よほど気合いを入れて

予約を勝ちとらないと難しいでしょう。

また、生産も追いつかないほどの状態が続いているため、

納品までの期間も規定よりかかると思っておくと無難です。

(自宅納品の場合、入稿から発送までを平均すると所要日数は14日ほど)

 

予約時は仕様などは暫定でOK。

だいたいのページ数と希望の用紙を選択して、

申し込みます。

 

予約日に入稿し、変更点などがあればその時に申し出ます。

 

ワンブックスさんは以前は、印刷の質がちょっと……という

声もあったようですが、2015年に印刷機を入れ替えたそうで、

現在の品質はかなり高いと感じました。

もちろんオンデマンドですが、カラーもモノクロも問題なく、

また本文用紙はたくさんの種類から選ぶことができるので、

個々の原稿データに合った紙を模索すると良いでしょう。

 

オリジナルの本文用紙もいろいろあり、

わたしがよく使う文庫サイズ専用のワンブックスノベル66kgは

なめらかでめくりやすい手触りで非常に軽い紙です。

 

ほんとうに1冊からつくれて、しかも他の1冊からOKの印刷所さんより

単価がむっちゃくちゃお安いので、

自分用やプレゼント用に1冊だけつくりたい、

友人との記念に2冊だけ、

などという場合にはぴったりだと思います。

(しかも文庫なら基本料金内で表紙・カバー・帯がセットです……!

カバーや帯の用紙も選べるし、オプションで遊び紙をつけたり

見返し仕様もできます。

あと、カラーもモノクロも料金が同じです!)

 

逆にある程度の部数を刷るなら他社の方がお得になってくるので、

部数や用紙、装丁を考慮して使い分けると楽しいですね。

(なお、非常にお安いため、細かい原稿チェックなどは一切ないです。

よほど大幅なサイズ間違いなど、致命的な支障がない限り

そのまま工程が進められるので、原稿作成とチェックは自己責任で

念入りにしましょう)

 

それと注意点としては、帯やカバーのサイズもワンブックスさんで

指定されているけれどテンプレートなどはないので、自分で計算するか

サイズが同一の他社テンプレートを用意する必要があります。

(ワンブックスさんは他社テンプレート使用OKです)

わたしは、カバーはSTARBOOKSさん、帯はアクシス出版さんの

テンプレートをお借りしています)。

 

ワンブックスさん、賢く使うとほんとうに本づくりが面白くなります。

(記事初出:2017年4月28日)

 

【追記1】

この記事をアップしたあと、2017年は本当にワンブックスさんに

お世話になった年でした。

仕事関係の印刷物で13回ほどお世話になりました。

 

また、2017年10月スパークでは、別名義二次創作での個人誌新刊を

ワンブックスさんでお願いしまして、

文庫でカバーをユーライト、表紙をアートポスト、帯をトラネクストに

していずれもフルカラー、

本文用紙は淡クリームせんだい、

そして、カバーと帯の上にはワンブックスさんのお家芸ともいえる、

クリアPP張りトレぺを表巻きでかけていただきました。

クリアPPトレぺ、ワンブックスさんのサイトで見本が公開されているので、

まだの方様はぜひ一度お目通しください。

 

また、このスパーク新刊は会場直搬でお願いしましたが、

搬入準備ができた際にメールもいただけて、当日はスペースに

Twitterでもおなじみの前田さまが挨拶に来てくださいました。

名刺をいただいていろいろとお話でき、嬉しかったです。

(スパーク納品の予約をとる時は、予約開始と同時にサイトに

かじりついて光の速さでとりました……!)

ワンブックスさん、2018年もいろいろとお世話になる予定です。

(2017年12月19日追記)

 

【追記2】

そしてさらに、2018年5月スパコミでも、別名義二次創作の方の

新刊でまたワンブックスさんにお世話になりました。

今回はカバーと表紙の仕様は↑前回同様で、

帯はつけず、本文用紙はソリストN、カラー口絵を入れたので

その分を紙替えでトラネクストにしていただきました。

今回も会場直搬でお願いしましたが、スペースへまた前田さまが

挨拶に来てくださり、紙のことなどお話できて楽しかったです。

 

ワンブックスさん、またお世話になりたいと思います。

(2018年5月22日再追記)

 

 

 

 

ワンブックス

http://www.red-train.co.jp/onebooks

 

猫宮ゆり