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ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

「虎の巻(「芸事などが上達する秘訣を記した書」)」には及ばないけど、でも、ほんとのことだけ記していくよ! 小説同人誌にまつわるそんな心意気を、もりもりこめたブログです。

同人誌を創る時に。「面白くないんじゃないか症候群」って。

 

こんばんは。

猫宮ゆりです。

 

これが、年内最終の更新になります。

2016年11月に始動したこのブログ、そしてサイト

「ゼロからはじめる小説同人誌」を知ってくださった皆さま、

ありがとうございました。

新しい年も、創作活動と小説同人誌を愛していきたい所存です。

 

 

さて。

同人誌を創る際のあるあるとして、原稿中に

「この作品、面白くないんじゃないか……」

「二番煎じどころか何千番煎じだし……」

「こんなの誰も待ってないんじゃないか」

「面白い要素が全然ないとしか思えない」

こんな気がしてくる……という声をよく見かけます。

 

これは、どうしてなのでしょうか。

面白いと思ったから、やりたいと思ったから、それを

かたちにすべく原稿に励んでいるというのに、

なぜ途中でそんな気がしてきてしまうのでしょうか。

 

それは、ちょっと気持ちが揺れた時、疲れた時、

無理が続いた時などに起こりやすい気持ちです。

 

元気いっぱいで気力体力に満ちていれば、

メンタルもフラットで、集中して作業を進めることが

できます。

テンションも良い品質で上がりやすく、

「これだ!!」という確信に基づいて原稿が捗ります。

 

けれど、たとえば気持ちが揺れた時。

それは、Twitterやpixivで、優れた作品を読んだり

人気のある書き手さんを見かけたりした際、

自分の作品への思いがぐらぐらしてしまって、

萎縮したり劣等感をおぼえたりすることがあります。

 

また、仕事が忙しくて疲れていたり、

無理なスケジュールが続いて息切れしてくる頃合いなどでも、

自らを鼓舞してきた思いがふと折れると、

この「面白くないんじゃないか症候群」が顔を出してきやすいのです。

 

そうなると、原稿が停滞してしまったり、

進めていても楽しくなく、苦痛に感じてしまいやすく、

そのままスランプに突入するケースも出てきます。

 

結論からいえば、この問題の対策は、

「情報のインプットを取捨選択する」

「自分に集中する」

これに尽きます。

 

ひとつめは、入ってくる情報を精査し、不要なものは遮断すること。

自分にとって役立つ、有益な情報ならいいですが、

気持ちがざわざわするもの、もやもやするものはすべて、

可能な限りシャットアウトするように心がける。

「脱稿までツイ禁します」とTwitterで宣言している人をたまに

見かけますが、あれは作業効率アップだけでなく、

心の平穏を保ち、より良い状態で原稿を進めるためにも効果大です。

 

そしてふたつめですが、

ひとつめで外的に状態を整え、その上で、

今度は内的に状態を整える、「集中する」ことを深めます。

 

自分自身と自分の作品世界に集中する。

「これ絶対かたちにしたい!!」

そう思った時の、純度の高い衝動に肉薄する。

 

そうして集中できれば、

「面白くないんじゃないか」なんて声は、どこかに行ってしまいます。

 

ただ、ただ、それをかたちにしたい、

早く本にしたい、

それだけでいっぱいになります。

 

 

だいたい、せっかくの同人誌。

自分くらいは、その作品を100%、胸を張って好きでいましょうよ。

 

もしかしたら、地球上の誰もそれをいいと言ってくれないかもしれない。

けど、自分はこれが最高に好きだ。

だから、それでいいんだ。

 

そう思って出すと、それは読み手の心にも響くものです。

逆説的なようですが、自分の「好き」を突き詰めるほど、

強烈に支持してくれる人が増えるものなのです。

 

「面白くないんじゃないか症候群」は、

自らドツボにはまるようなもの。

周りの空気を窺おうとする細やかな人ほど悩みやすいとも、

他者からの評価を恐れる生真面目な人ほど引きずりやすいとも

言えます。

 

自分への「自信」は、お金で買うことができません。

拾うことも、もらうこともできず、

ただ、

貫いた分だけ手に入るもの。

 

 

「これ絶対面白い」

「これ、何がなんでもかたちにしたい」

「私はこういうのが大好き!!!」

そんな気持ちから、手を離さないで続けること。

それは、ほんとうに素敵です。

 

新しい年も、そんな素敵さの結晶である同人誌と、

創り手の皆さまを心より応援します。

 

どなたさまも、良いお年をお迎えくださいませ。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

名刺やペーパーにひと工夫、小説同人誌サークル向きのPR方法。

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

今回は、先日好評?だったユリお姉とともに、

小説同人誌サークルさん向きの楽しいPR方法を、

手順を追ってお話します。

ユリお姉ー!!

 

ユリお姉>

ちょっと!!

アタシあれからずーーっと

出番待ってたってゆーのに、あんた、

呼ぶの遅いじゃない!!

てか何?小説同人誌サークル向けの

PR方法って何よ?

イベントで小説無配を渡すとかなら、

アタシもうやってるったら!!

あんた遅れてんのよ!!

 

 

……いや、ええと……。

今回のPR方法は、

「自分らしい表現を多くの人に見てもらえるきっかけづくり」

繋がることです。

 

これはとても大切で有意義ですが、表現形態が小説の場合、

なかなか広がっていきにくい部分もあるのですよね。

 

たとえば表現がイラストだったら、TwitterのTLに流れてきたり

同人イベントでチラシをもらって一瞥するだけでも、

好き嫌いの判断がすぐにつきます。

 

「あ、いいな」

「この絵、かわいいな」

「好きだな」

「ちょっとあんまり好きじゃないかも」

 

好き嫌いのどちらであったとしても、瞬時に反応が出てきやすいです。

 

けれど小説の場合、まず中身を読まれないことには

好みか否か、それさえ判断しようがない媒体なので、

pixivやサイトなどで作品を知ってもらうほかはどうしても、

PRの効果を上げにくいといえます。

 

そこでまずは「きっかけ」を手軽に、簡単につくってみる、と

いうことで、小説サークル向けPR法をメイキングでご紹介してみますね。

 

 

☆PR方法: 

自サークルの名刺やペーパーなどに、SSを掲載した

ページへのリンクになっているQRコードを入れて配布する

 

 

f:id:novel_doujin:20161206132729p:plain

QRコードの使用イメージとしては、↑こういうものですね。

(この例は、当サイトのPRフライヤーです)

それを、SSページへのリンクURLで作成して、

名刺やペーパーに掲載するわけです。

 

あ、なるほどねー。

確かに一理あるわ。

 

小説は最低でも何行か読まなきゃどんな雰囲気か

わかんないし、その作者の傾向とかも見えないもんね。

 

だけど、限られた時間でいっっぱい薄い本を読み漁りたいオタク心と

してはさ、どこの猫の骨だかわかりもしない奴の本を試し読みするより、

大好きな書き手さんの作品を1冊でも多く堪能したいって思っちゃうし。

だから、きっかけづくりが大事ってのは言えるわね。

 

でも、SSのっけたページにリンクさせたQRコードを名刺とか

ペーパーに入れて配るって、そんな有効かしら?

てか、やってる人は前からやってるじゃないの。

 

しかも、わざわざそのQRコード読み取ってまで試し読みなんてする??

あとさ、そこまでして読んでもらって、そのSSがつまんなかったらもう、

めっちゃしょーもなくない??( ;´Д`)( ;´Д`)

 

そう。

そこなのです。

でも、だからこそ、工夫しがいがあります。

  

 

まずは、SSを作成して自サイト内の新しいページなどにアップ。

このSSは必ず書き下ろしにして、そしてこの掲載ページは原則、

他ではリンクしないようにしておきます。

 

ふんふん。

特別感ってことね。ここでしか読めません!ってやつね。

 

 

そうです(/・ω・)/

またこのSSは、1本で短く端的にまとまっているものにすること。

あくまでも「知ってもらうためのきっかけ」ですから、あまり

長ったらしかったりいくつもあったりすると逆効果になります。

これこそは!といえる自信作をつくりましょう。

 

もし読み手が気に入って、「もっと読みたい!」と思ったら、

人は探してでも読むので、きっかけは簡潔にします。

(もちろん、サイトURLやpixivのIDなどは媒体に並記します)

 

なるほどね。

きっちりまとまった作品をつくる鍛錬にもなるし、

意外と、いーんじゃない?

で、QRコードはどうするわけ?簡単にできんの?

 

 

はいよっ(*´▽`*)

SSができたら、そのSS掲載ページのURLを使って、

いよいよQRコードをつくっていきます。

 

無料でQRコードをつくることのできるサービスはたくさんありますが、

わたしは印刷通販のグラフィックさん内のツールがわかりやすくて

好きです。

 

サービスを使わせていただいて、そのままグラフィックさんでその名刺や

ペーパーを印刷できるのも便利ですし。

 

グラフィックさんのサイトを開いたら、

ツール使用にはログインの必要があるので、まずはログインするか

会員登録がまだの場合は登録を済ませます。

それからサイトトップの「便利なツール」内「QRコード作成ツール」を

クリック。

 

そうすると、コード使用時の注意ポイントが出るのでよく読んで、

「今すぐ利用する(無料)」を選択します。

 

すると、別枠で作成画面が出てきます。

「作成ガイド」を開くと、さまざまな注意事項が閲覧できるので、

初めて作成する際はよく確認しましょう。

 

f:id:novel_doujin:20161226180219p:plain

 

問題なければ、「作成したい文字列」の欄にSS掲載ページのURLを

コピペして、「作成する」をクリックします。

pngかJpgかは、使う用途と好みで選びます)

 

f:id:novel_doujin:20161226180253p:plain

 

できあがると、完成コードのダウンロードページが出てきます。

そのままダウンロードして、Photoshopで開いてみるとこんな感じに。

 

f:id:novel_doujin:20161226175152p:plain

これは、サイト「ゼロからはじめる小説同人誌」のURLで作成したものです。

 

 

ほんと簡単じゃない。もうできちゃったのね!

あとはこれを、選択→コピーして、のっけたい場所に貼りこめば

いいわけね!!(*'ω'*)

 

 

その通り(/・ω・)/

名刺や、ご挨拶のペーパーなどに載せていきます。

そして、そのQRコードが限定SSのリンクである旨を、忘れずに付記して

おきましょう。

グラフィックさんで印刷したら、あとはどんどんお配りするだけですね。

※グラフィックさんでも解説されていますが、必ず読み取りの

チェックは実施しましょう。

 

 

なかなかいいじゃないのよ(*'ω'*)!!

でも、自分が配れる人に配るだけだと、

「きっかけ」って感じしなくない?

 

 

そうですね。

そういう時は、ペーパーの委託配布協力をおこなっている

サークルさんに配布をお願いすると、自分の知らない人の

ところへ届きます!

 

「ペーパー」というと過去のもの、と考えているかたも

おられたり、お若い世代のかたではなじみがないケースも

あると思いますが、

まだまだ現役でペーパーを活用している人も、配布協力を

おこなっているかたも大勢いらっしゃいます。

 

そうしたかたとコンタクトをとることで、新たなご縁も拡がって

いきやすくなりますね。

 

(わたし個人も、イベントのたびに新しいペーパーを

作成しています(/・ω・)/

ペーパー作成が不得手なかたには、ペーパー作成代行も

サイトの方でおこなっております。

ペーパーにも新作SSを収録したりして、つくるのも楽しいですよ!)

 

また、名刺にこのSS掲載QRコードを載せた際は、同人イベント参加の

折にお隣サークルさんへお渡ししたり、

自家通販を初めて利用してくれたかたへお送りしたりするなど、

挨拶用としても活躍してくれますよ。

 

そうよね。

それに、これを応用したら、自サイトの限定秘密ページを伝えるとかも

できちゃうし、

同人誌の奥付に簡易感想フォームをのっけるとかも、小さいスペースで

できるわね。

 

他にもいろいろ使えそうだし、小説サークルでも手軽にやれるってゆー

のもポイント高いわ。

今年はもうちょっぴり遅いけど、お年賀状に年賀SSのURLつき

コードを載せちゃうってのもイケてるわよね!(*'ω'*)

 

 

そうなのです!

アイディア次第でいろんな使いかたが可能なので、ぜひ

お試しくださいね。

やりかたや、ペーパーの配布に関してなど、ご不明点があれば

「ゼロからはじめる小説同人誌」サイトのお問い合わせフォームなど

からいつでもお送りくださいませ。

 

こーゆーことが知りたい!とか、リクエストも待ってるわよ!

あっ、でも、「ユリお姉の活動ジャンル」とかそーゆーのはダメよ。

アタシの性癖は宇宙規模で秘密なんだからっ。

え?どーでもいい?ちょっと!!何よ!!ねえ!!ああ!?

(お姉、またしても強制送還)

 

 

QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文章のわかりやすさを向上させるには○○、限られた字数で興味を起こさせるには○○

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は

二つのテーマを見ていきます。

 

 

まずひとつめ。

 

☆文章のわかりやすさを鍛えるために有用なものとは?

 

 

これは、よく言われているように、新聞朝刊のコラム

朝日新聞の「天声人語」、毎日新聞の「余禄」、

北海道新聞の「卓上四季」など)

の読みこみ、書きとりが有効です。

 

新聞はその全体が、「正確で伝わりやすい言葉」で書かれています。

中でもコラムは文章の完成度が高く、格別に難しい漢字や言い回しなども

用いない上に癖のない易しい文章で構成されるため、

書きとりをおこなうと文章の基本部分を研鑽する助けになります。

 

これは、文章がだんだんこんがらがってしまいがちという人や、

随所でセンテンスがやたら長くなるという人には、とても

効果的なトレーニングですね。

 

 

そして、もうひとつ。

 

☆限られた字数で、興味を持ってもらいやすいキャッチ―な文章を

つくるためには?

 

 

これは、たとえばpixivのキャプションやSNSでの告知などの際に、

コツを理解していると自信を持ってお知らせできるようになります。

 

とはいえ、人の好みや興味は十人十色ですから、

「これをやればいい」

「こうすれば万全」

という方法はないのですが。

 

でも、キャッチ―な文章をつくれるようになりたいなら、すごく

参考になるものがあります。

それは……

 

ビジネスホテルなどに泊まると部屋にある、

有料あだると放送の各宣伝(;^ω^)

 

 

いえ、「EROか!EROの求心力か!」

……というと、そうではなくて……、

わたしは、あれを見かけると必ずチェックするのですが、すごいのです。

 

ひとつの番組を紹介するスペースは、あれってとっても少ないのです。

小さな字で数行。

 

でもその中に、必要な文字情報は全部しっかり入っていて、

かつ、

エネルギッシュでパワーに満ち、読むものを理屈なく駆り立てる

熱さが詰まっている。

 

・どんな女の子が出ていて

・その子がベテランなのかデビューなのか

・どんなフェチ要素があってどんなシーンが売りなのか

が、一目瞭然でしかも、「勢いで読ませる」流れがあります。

 

冷静に読むと、文章として若干おかしい箇所や誤用なども

目につくのですが、とにかく、勢いで押す!!感じ。

理性で読んだ時の正しさなど、はなから問題にしていないわけです。

そのスタンスも、ある面で非常に学ぶものがあります。

 

小説同人誌も、本文と告知キャプションなどでは全く脳の使いかたが

違いますが、

キャプションでは思いきり愛や熱意を押し出して勢いを伝えられると、

それが見てくれた人に届きやすくなります。

 

 

新聞コラムと有料放送宣伝、全く要素の違う媒体ですが、

それぞれの長所をうまく盗めると、ずっと活用できる拠り所のひとつに

なってくれますよ。

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

  

句読点の位置を突き詰めつづける。

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は

句読点について、です。

 

 

 

わたしのお友だちで、イラストレーターとデザイナーをしている

人がいるのですが、彼女が

「1ミリまで、1ピクセルまで心を砕いてデザインを創っている」

と、語っていたことがありました。

 

ダンサーも、手の指1本1本、爪の先まで神経を向け、

研ぎ澄ませます。

 

では。

文章でいうならばそうした部分は、どこに宿るでしょう。

どこに表れるのでしょう?

 

 

それが、句読点の位置であり、句読点の使いかた、なのです。

 

 

EメールやSNSの普及によって、この句読点を使いこなせない人が

増えました。

なんでもかんでも改行する風潮に変わり、

絵文字や顔文字が句読点の居場所を席巻してしまいましたね。

 

もちろん、メールやSNSが駄目なわけではないし、

絵文字も顔文字も、とても楽しい文化だと感じます。

 

やったー。

より、

やったー(≧▽≦)!

のほうが、断然メールやSNSでは臨場感と感情が伝わって、

見ていても明るい気持ちになれますものね。

 

 

けれど、

文章、ことに小説表現では、句読点の使いかたはものすごく

重要です。

 

全体のセンテンスがどれほど秀逸でも、句読点の使いかたや

位置がいまいちだったらその全部の素敵さが死にます。

 

それに、句読点の位置と使用センスは、最大限にその作者独自の

個性や持ち味を発揮できるポイントでもあります。

ことに一人称で作品をつくる際や会話文は、これの使いかたひとつで

作品の味わいと登場人物の魅力が大幅に変動してきます。

 

「ねえ、話したいことがあるんだけど」

 

「ねえ。話したいことがあるんだけど」

 

「ねえ、話したいこと、あるんだけど」

 

↑たったこれだけでも、それぞれから受ける印象は異なりますよね。

 

 

だからこそ、

「自分らしい句読点の使いかた」

と、

「自分にしては少しイレギュラーな句読点の使いかた」

とを確立させて、どちらも使いこなせるようになると、文章をつくる

ことがもっと面白くなります。

 

 

句読点の位置の決めかたは、

なんといっても、文章を正確に読みやすい位置へ打つ。

まずはこれが基本。

読点は特に、位置ひとつでまったく文脈の解釈が変わってしまう箇所も

存在しますから、これは音読しながら決定すると安心です。

 

それから、

小説は作文や論文とは違うので、読みやすいだけだと味気も色気も乏しく、

退屈な仕上がりを招きます。

そこで、ちょっとひねりのある、パンチの効いたスパイシーな句読点の

箇所も盛りこむわけです。

 

するっと読めない、わずかに引っかかる位置へ句読点を置くことで、

そのシーンの印象が濃くなり、洒脱さや不穏さを出すなど場面の強調を

担ってくれます。

 

また、作者の文章個性にもよりますが、基本的にはひとつのセンテンスは短い

ほど質が良いとされます。

読点は2つか3つまで、4つ以上になる際はいったん句点で切る。

読点が4つ以上の長い文章は相当、意図的につくらないと、

だらだら冗長な印象になります。

 

とはいえ、それもギミックに使えるポイントではあります。

大きな伏線をそこに入れこんでおくとか、大事なキーワードをあえて

そこで出しておけば、あとからその存在をクローズアップする時にそこの

箇所がいい仕掛けとして機能してくれます。

 

それに、句読点の位置は唯一無二の正解というものを持ちませんから、

推敲を繰り返すたび、何度でも手を入れたくなるものです。

逆に、「ここの句読点は絶対にここだ」という、どうあっても

揺るがない位置というのもありますね。

 

いずれにしても、作者がその作品全体の句読点の位置に

納得していて、そのひとつひとつの意味に責任を持てると

いえる場合は例外なく、

その作品は素晴らしいものになっているはずです。

 

 

小さいけれど、それなしには小説が成り立たない句読点。

その存在に感謝しつつ、よりよい使いかたを

織りあげつづけてゆきたい。

そう思います。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

【ちょっと辛口】「小説書きだと○○してもらえない問題」って?

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

今日は、

先日の記事「絵描きは小説書きとは仲良くならないって本当?」

文末に記した、

「小説サークルだと○○してもらえない悩み」について、語って参ります。

 

※今回は、ちょっとだけ辛口?毒舌風味?かもしれないですが、

決して、批判や文句ではありません。

お嫌な方様は何卒、スルーしていただけましたら幸甚です。

あ!!

あと、愛ある辛口、のために、今回は謎の新キャラが登場します(;^ω^)

 

 

 

 

 

 

「小説サークルだと○○してもらえない」

「小説書きだと○○されない」

こと、って、一体なんでしょう?

 

これは、ネットでよく見かける同人あるある……なのですが

たとえば、

 

小説サークルだと、そもそも同人誌を手に取ってもらえない。

 

小説同人誌だと、スペースの前を素通りされる。

 

小説サークルだと、そのジャンル・CPをやってるのに、

「あのジャンル(CP)全然ないね~」などと言われてしまう。

 

小説同人誌だと、不意に試し読みしてくれた人が露骨に

「あ、しまった小説だった」的な様子で去っていく。

 

小説だと、無配もはけない。

 

 

さらに、これらへ加えて、先日の記事の話のように、

 

小説サークルだと、絵や漫画のサークルさんと仲良くして

もらえない。

 

 

という声も、一緒に語られることが多いです。

 

……これって、本当なのでしょうか?

本当だとしたら、小説同人誌サークルは、どうすれば

いいのでしょうか?

 

 

これへの答えは、謎の新キャラ・ユリお姉に語ってもらいましょう!

ユリお姉ー!!

 

ユリお姉>

は?そんなこと知んないわよ!!

ていうかあんた、そんなこと

どーもしなくていいわよ!!

ほっときなさいよ!!(*'ω'*)

 

だそうです。

 

 >

だってそんなの、どーだっていいことじゃない!!

 

あんたが考え悩む必要なんてまるっきりないし、

どうこうしようって右往左往する必要もぜーんぜん

ないでしょ。

 

そんなことより、あんたがつくりたい本をつくれて、

あんたが好きなキャラを書けたら、

それでいーじゃないの。ね?

 

 

確かに。

小説かどうか抜きにして、「それが好きだからつくりたい、買いたい」

情熱が育み、連綿と繋がれてきた同人界。

そこにあるものって突き詰めたら、いや突き詰めなくても、

その情熱だけのとても純粋な世界です。

 

「何がなんでもこの本はこのイベントで出す!!!」

と思ったら、どんな無理なスケジュールでも原稿を仕上げられるし、

印刷代が高かろうと徹夜が続こうと、見事やりきった瞬間の達成感たるや

もう、全身がかっ飛ぶほどの歓喜

 

買い手も、

「俺は絶対に○たんのエロをゲットするんじゃあああ!!」

「私は死んでも●×○の新刊を全買いすんぞおおおお!!」

その情熱を原動力に、日頃の自分をはるかに凌駕するパワーと

アグレッシブさをカンストさせ、会場じゅうをブンブン駆け回ることが

たやすくできてしまう。

薄い本以外でここまで人間がフルパワーな状態変化を起こせる事象は、

そうはないと思います。

(イベントの日って、自前でピオリムバイキルトもかかってる感じ

ですよね)

 

で、元来そんな純粋な、「好き」だけで成り立つ世界なのに、

今はいろいろ気にかかる要素が増えたから、ついそこに目がいって、

悩みこんでしまったりするのですね。

 

Twitterとか、

pixivのブクマ数や閲覧数・点数、

サイトのカウンターやコメント、

本への感想の多い少ない、

○○さんは完売なのに自分は……

など。

 

ネットの普及は、日常も同人活動もとても便利にしてくれましたが、

「よけいなものを、みんなが見られるかたちで見せる」

側面も持っています。

そこを直視して、苦悩したり疲れてしまう人もたくさんいます。

だよね?

 

 

そうね。。

それはアタシだってわかるわ。

 

けどだからってね、そんなもんにあんたが振り回される必要ある

ってことにはなんないんじゃないの。

 

ネットは、使いかた次第でしょ。

 

あんたにとって有意義なよーに、役に立つよーに使えばいいの。

イベント申し込みオンラインでしたら楽じゃない?

お品書きpixivに上げたりしたいじゃない?

それでいーのよ。

 

見なくていーものまでしょいこんであんたがしんどくなることないの。

そーゆーのってね、たいってい、自分から見にいってそんで疲れちゃう

んだから。見にいかなきゃいーのよ。首つっこまないの。

 

 

 

……だねー(*´▽`*)。

 

で、それでもよくあるそのネット上の疲労や苦悩が、上記の

「小説サークル○○してもらえない問題」にどう結びつくかというと、

本来「好き」だけでいい情熱の世界で、

さまざまなことが目について揺さぶられた末、

自分の作品(と自分)に自信が持てない小説サークルさんが多いから、

といえます。

 

人間の心は、自身の中で問題と認識していることに反応するシステムなので、

普段から自分の作品(と自分)に自信がないと、

「外の出来事をその自信のなさに関連づけて捉える」傾向がある、ためです。

 

だから……

 

 

小説サークルだと、そもそも同人誌を手に取ってもらえない。

それはね、あんたが「小説サークルだから」じゃなくって、

そもそもそのイベントにあんたのジャンルや作風に関心のある人が

少なかったのよ!

 

同じオタクでもひとりひとり好みが違うんだからそれは

しょーがないわよ。誰のせいでもないの。

 

アタシだって小説同人誌が大好きだけど、さすがに全然知らない

ジャンルの島に行って本を手に取ったりはしないわよ。

 

それか、あんたがどんないい本をつくってるか、その周知がちょっぴり

足りなかったのかもね。

 

何のジャンルでどんなカップリングなのかとか、一次創作系ならどんな

世界観でどんな作風なのかとか、自分から出さなきゃ誰もわかんないわよ。

それに「手に取ってほしい」なら、やっておけることはいっぱいあるわ。

ただボサッとしてたって×ね。

告知して情報出して工夫して、それでもダメだったならその時は、

いつでもアタシの胸で泣いていいわよ(ノД`)・゜・。

一緒に泣くから!!

 

 

 

小説同人誌だと、スペースの前を素通りされる。

あのねー。。

その人たぶん、わざと故意にあんたのスペース前を素通りしたん

じゃなくって、単にそこ通過しただけよ。

それか、迷ってウロウロしてんのよ。

いるじゃない、「あれっ!?ここどこだよ!やべえ●さんの新刊早く買いてえ」

って感じでアワアワ空回って何度も同じとこ通ってる人。それよ。

まあ、アタシもよくやらかすけど★それがイベントよ!

 

なのに勝手に「小説同人誌しか置いてないから素通りされた」なんて

思いこんでたら、寿命縮まっちゃうわよ。

そーゆー時はね、「この様子を、小説にするならどんなふうに描写しようか」

って考えて、頭の中でやってたらテンション上がってくんのよ。

客観視できるしね。

 

 

小説サークルだと、そのジャンル・CPをやってるのに、

「あのジャンル(CP)全然ないね~」などと言われてしまう。

これは、けっこうあるらしいわね。

実際にこういうのが耳に入ると、そりゃ悲しいわよね……( ノД`)

 

まあ、冷静に考えれば、

単純に気づかれていないか、もしくは、自分の作品がその人の

好みではない。ってことね。

 

ま、こういうことを、あえてサークルに聴こえるように言うって行為は

良くないし、そんなことわざわざ言うやつは確かに、根性に難があるわ。

だけど、気にしたってしょうがないのよね。

 

ほんとに気づかれてなかったのかもしれないし、ひょっとしたら、

そもそも、あんたのジャンルのことを言ってたんじゃないかもよ。

自分に自信がない時はね、関係ないことまで自分ごとみたいに聴こえ

ちゃうのって、実はよくあるの。それも無意識にね。

 

 

小説同人誌だと、不意に試し読みしてくれた人が露骨に

「あ、しまった小説だった」的な様子で去っていく。

深読みしすぎよ!!!

あ、あんた、人の心読めるの!?

はっまさかアタシの心も!?恐ろしい子……!

って、そーじゃなくって、その人がどう思って去ってったかなんて

わかんないでしょ。

 

ただその人が小説に興味がなかったか、たまたま好みとは違った。

それか、「大変だもうこんな時間!!」かもしれないし、

「まずいもう軍資金なかったガーン!!」かもしれないじゃないの。

 

ていうか、ほんとに「しまった小説だった」って感じたんだとしたって、

興味がない人・嗜好が合わない人に本を買われたってしょーがないんだから、

全く気に病む必要なし。でしょ。好みは自由だもの。結果オーライよ!

 

だいたい、漫画だってイラストだって好みはあんだから、

「小説同人誌だと」って前提で考える自体ナンセンスだわ。

 

 

小説だと、無配もはけない。

たとえ無料でも、「欲しくなければいらない」のが同人グッズよ。

あんただってそーでしょ?違う?

 

あと、もらう立場になるとわかるけど、

「ま、まだ無配あるかな?」

「もうなくなっちゃったかもな……」

「なんか無配くださいって言いにくい(クレクレ星人だと

思われたくない)し、サークルさんが言ってくれたらもらおう」

とかね、ぐるぐる考えたりするものなのよ。

 

だからね、「ください」って言ってもらうのを待つより、

無料配布ならどんどん本と一緒に渡してしまうほうがいいの。

(言ってもらえたら嬉しいのわかるけどね、自分から動くの。)

もらった人は、いらなかったら捨てるしね。心配無用よ。

 

それと、無配物の委託配布を受けつけている同人サイトさんもあるから、

あまっても「小説サークルだから無配もはけないんだ……」なんて

拗ねてないで、自分からコツコツ行動することよ。

そういうところや方法がわからないなら、いつでも相談に乗るわ。

 

 

小説サークルだと、絵や漫画のサークルさんと仲良くして

もらえない。

もおおおおおおお(;´Д`A ```!!!

「小説サークルだから」、「漫画サークルさんに仲良くしてもらえない」

なんてほんとに考えてるんなら、その考えかたのせいよ!!!

 

お相手はね、「漫画サークルさん」「素敵な絵描きさん」の前に、

ひとりの人間なのよ。あんたと同じよ。飯も食えば屁もこくわよ。え?こかない?

 

ひとりの人間がひとりの人間へ、礼節をもってご挨拶したなら、それを

邪険にする相手はそうはいないわ。

もしもそれで冷たくされたらそれは相手の問題ね。

 

だけど、そうじゃなく、

「素敵漫画サークルさんと親しくなりたい!」

「神絵師さんとお近づきになりたい!」

だけで接してるんだとしたら、

そして仲良くしてもらえなくて「自分が小説書きだからだ」なんて

むくれてるんだとしたらそれは、その考えかたがイケてないのよ。

 

勝手に拗ねて、勝手にむくれて、勝手に被害妄想を起こすのはね、

性格がぶっちゃいくになってる時よ!!!:(;゙゚''ω゚''):

きゃあああああ。。

 

でね。

そんな時はね、疲れてるかおなかがすいてるか、

身体が冷えてるか、気持ちが寂しい時でもあるわ。

あったかいもの食べて、水分とって、おふとん入って、

お気に入りの本を読んでそんで腐るほど寝るといいわよ!!

それでもしゅーーーんとしちゃうんならね、アタシがいつでもあんたの

友だちになるんだからっ。ね?女子会()するわよ!!!

え?やだ??えっ!!おい!!ちょっと!(お姉、強制送還)

 

 

「小説サークルだから」

「小説書きだから」

と、感じてしまいがちな事柄の多くは、

そんなふうに、自分の中の考えかた・捉えかたの問題でもあります。

 

考えかたと捉えかたは、いつでも変えられるもの。

あれこれ気に病みすぎず、自分と自分の作品を信じて、

まっすぐに好きなものをつくり続けることがいちばんですね。

 

今日は、ユリお姉にもおつきあいいただき(……)、

ありがとうございました!

 

 

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵描きは小説書きとは仲良くならない」って本当?

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

今日のタイトルですが、

同人活動にまつわるネットの情報や話題の中で、

わりと頻出するテーマのひとつです。

 

今回は、それって本当なの?というところを、

わたしの一意見として、掘り下げていってみたいと思います。

(もちろん、いろいろな状況や例があることなので、

わたしの意見のみが正しい、という意味ではありません。

あくまでも、わたし個人の一意見として記します)

 

 

「絵描きは絵描きとしか交流しない」

 

「絵描きは小説書き(字書き)とはつき合わない」

 

そういった言葉を、ネット上で見かけたことがある人は

多いと思います。

わたし自身も、初めてそれを目にしたのはいつだったか

思い出せないほど何度も、それらのフレーズを見てきました。

 

で、結論から言えば、

「結果的にそうなった事例はあるかもしれないが、

みんながみんなそうではない。」

ということに尽きます。

 

わたしの場合、お友だちを改めて考えていくと、

絵や漫画を描いている人のほうが多いくらいです。

また、絵も漫画も描くし小説も書く、という人もいますし、

自分では創作活動をしていない、という人もいます。

小説のみ書く、という人ももちろんいます。

(余談ですが、わたしは、「字書き」という呼称が好きでは

ありません。

文字と言葉、文章を用いて小説表現をしているわけであって、

「字を書く」ことがゴールではないからです)

 

でも、わたしはどの人もお友だちとしてそれぞれに大好きですし、

それは、「絵描きだから」「小説書きだから」などという事柄とは

そもそも、

全く関係のない話です。

 

その人自身が好き。

であり、だから、

その人の作品も好き。

でもあります。

 

最初にありきなのは「その人自身が好き」のほうで、

その人がどんな作品をつくっていても、つくっていなくても、

良い意味で、あまり関係がないのです。

 

なので元来、人を「絵描きだから」「小説書きだから」などの

フィルターで見ることもないですし、

ましてや、うまいへたで人を選別するなどもありません。

 

中には、そういったことを判断基準に据えている人も実在しますし、

絵を描く人、ことに大手さんやずば抜けてうまい人とだけ親しく

なろうとするタイプの人もいるのでしょうが、

それは、果たして【人との親交】と、呼べるのだろうか。

わたしは、そう感じます。

 

 

また、別な話として、

「小説を書いている側」の意識、の兼ね合いもあるかもしれません。

 

小説を書いている人は、一般的に控えめなかたが多く……、

 

「自分、底辺字書きなんで……」

と、ちょっと自虐的だったり、

「絵とか全然描けないし……文しか……」

と、絵を描く人へ劣等感を抱いていたりする場合もあります。

 

それが悪い、ということではないのですが、

それを、自分の中で気にしすぎている……。というか……。

 

そのために、絵を描く人との交流には少し構えてしまうとか、

萎縮してしまう、壁をつくってしまうケースがあります。

こういうのって、絵を描く人の側は、全然気にしていないことが

多いのですけれどもね。

むしろ、

「小説を書けるなんてすごい!」

 

「小説書きさんからは刺激をもらう」

 

「小説には絵で表現できないものがいっぱい詰まっている」

 

と感じている絵描きさんだって多々おられます。

(※絵と小説、どっちが上とかではありません。

それこそ絵や漫画は、文章で表現しにくいものを表すことができ、

ぱっと見るだけでも概要を把握可能、飾っておける、グッズにしやすい、

など優れた点がたくさん。

絵も小説も、どちらも等しく美しい表現方法です)

 

だから、わたしは、小説同人誌を書いている人にはもっともっと、

自信を持ってほしい……!!そう、いつも思っています。

もっともっと、その人らしい表現をしていってほしい。

 

 

次回は、同人活動として小説を書く人が直面することの多い問題のひとつ、

「小説サークルだと○○してもらえない悩み」

掘り下げたいと思います。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文章を吟味すること。と、それを使い慣らすためには

 

こんにちは。

猫宮ゆりです。

 

小説技術を掘り下げるこのカテゴリー、今回は

「文章を吟味すること」に関して。

 

文章を研ぎ澄ませること、ことに推敲と校正については、

以前にも

推敲と校正のデメリット。 - ゼロからはじめる小説同人誌 の、猫の巻。

この記事などでも取り上げて参りました。

今回は推敲に入る前、文章を築いていく時点での文章吟味の話です。

 

 

「最初に浮かんだ言葉は、捨てます」

これは、国語教育研究家であった大村はまさんの言葉ですが、

わたし個人はそれを10年ほど前に知り、以降、自分の中で心に

留めてきました。

 

文章をつくろうとして最初に出てくる言葉は確かに、

単なる「思いつき」であったり、全く練られていない、熟していない

言葉であることがほとんどです。

だから「捨てる」。

 

いったん却下して、そこから、その言葉で表そうとした部分の核心へ

近づいていく。

そうして、「ああ、これだ」と感じた言葉を見つけて採用して、

文章を編み上げる。

 

よく練られた文章には必ず、その「これだ」という確信、それでなければ

表現し得ない揺るぎなさが灯っています。

「これだ」という感覚のかたちは、人によってさまざまですし、まさに

それこそが「その人らしい表現」の芯なのだと思います。

 

だからこそ、文章をそうやって吟味することは大事。

 

ただ、前出の記事でも触れましたが、小説の場合はこの限りでないところも

ありますね。

 

あまりにくどくどと、全体に渡って細かくこねくり回し過ぎてしまうと、

小説そのものが重たく偏狭な仕上がりになりがちです。

 

小説の場合は匙加減が肝要で、丁寧に吟味やそのあとの推敲を重ねるべき

箇所と、文の勢いを伸ばしてアグレッシブに描写を繰り広げたほうが

生きる箇所とが存在します。

 

また、作者の個性にもよりますね。

疾走感こそが持ち味、小さいことは気にせず臨場感とリアリティ重視で、

多少の行き届いていない部分は読み手が各自で想像してくれ!という

スタンスを貫くほうがいい人もいます。

そういう人が、あれこれ考えて文章をいじくってしまうと、それは

自身最大の魅力を自ら殺す行為に他なりません。

 

それぞれの個性と場面に応じて、吟味の調節をおこなうこと、

自身の持ち味を発揮できる文章の練りかたを見つけること。

 

それが、よりよい文章を築き上げることに繋がります。

 

 

猫宮ゆり

ゼロからはじめる小説同人誌

http://noveldoujin.wixsite.com/novel-doujin